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Mr.ホームズ 名探偵最後の事件(2015年、英米)

監督:ビル・コンドン
出演:イアン・マッケラン、ローラ・リニー、真田広之、マイロ・パーカー
原作:ミッチ・カリン『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』
備考:ミステリー

あらすじ…シャーロック・ホームズが日本旅行を終えて帰還する。彼は、約30年前に自分を引退に追い込んだ事件を書き残そうとしていた。

 物語の舞台は第二次世界大戦後で、ホームズをそれだけ長生きさせているのですが、私には彼がそこまで長生きできたとは思えません。彼は普段からタバコをバカスカ吸い続け、暇を持て余したらコカインを注射(『四つの署名』)、探偵稼業は不規則な生活で、過労で倒れることすらあった(「ライゲートの大地主」)、命を狙われたことも一度や二度じゃない(「最後の事件」「空き家の冒険」)。
 しかしまあ、そこは別にいいでしょう。なにしろホームズは人気者ですから、ファンによる「延命措置」が施されて、そう簡単には死なせてくれないのだと考えることにします。

 さて、話を映画に戻します。
 この映画ではシャーロック・ホームズの「終活」を描いています。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、自分を引退に追い込むほどの事件ということは、それだけトラウマになっていると見ることができます。又、その事件を書くということはその事件と向き合うということであり、死ぬ前にやっておきたかったのでしょう。
 それから、ホームズは日本旅行で、ウメザキ氏から突きつけられたある種の「宿題」を持ち帰っています。これまたネタバレ防止のために詳細は伏せますが、そちらの問題ともどう折り合いをつけるのかも見逃せない。

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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年、アメリカ)

監督:ザック・スナイダー
出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムズ、ジェシー・アイゼンバーグ、ガル・ガドット
原題:Batman v Superman: Dawn of Justice
備考:ヒーローアクション

あらすじ…バットマンとスーパーマンが色々あって対決する!

 冒頭からいきなりバットマン誕生の経緯が簡潔に描かれます。この映画は152分と長尺ですが、スーパーマンの方も描写しないといけないから、こんなせわしないペースになっているのでしょう。
 そして、その次は「マン・オブ・スティール」のゾッド戦をブルース・ウェイン視点で描写。一般人視点…いや、ブルース・ウェインは表の顔はセレブだし、裏の顔(バットマン)はダークヒーローだから、一般人と言ったらおかしいか。ともかくも、地上の視点です。

 さて、今回登場するヴィラン(悪役)はレックス・ルーサーですが、彼は長髪の若者です。大統領の座を狙うようなハゲとは全然違う。
 これくらい若いと、フットワークが軽くて才気煥発といった趣がありますな。

 それから、バットマンとスーパーマンが対決する経緯がちょっと強引だな、という印象を抱きました。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、一応どちらも正義の味方ですからね。
 とはいえ、「もしもバットマンとスーパーマンが対決したら…?」というファンの想像を実際に映像にしてみせてくれています。これはありがたい。

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バットマン(目次)

バットマン

世界は変わった 日本の憲法は?~憲法改正の国民的論議を~(2016年、日本)

 このプロパガンダ映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/7GQIhxUMDzA

 こちらでも観られます。
https://youtu.be/zFHf8LP3VKI

出演:櫻井よしこ、百地章
備考:プロパガンダ

あらすじ…日本国憲法を改正しよう。

 日本国憲法の制定から説き、現行憲法の問題点を指摘し、改正を訴えています。
 それで、どこをどう改正するべきだと説いているかというと、ここでは以下の2点を述べています。
(1)緊急事態規定の制定
(2)家族の保護を明記
 もちろん憲法改正論者たちは、これ以外にも色々と改正したいところがあるでしょう。あるいは、憲法を抜本的に作り変える、作り直すべきだと考えている人もいらっしゃることでしょう。しかしそんなことを言いだしたらキリがないので、とりあえずここでは上記の2点に絞って述べさせていただきます。
 まず(1)についてですが、緊急事態が起こることを想定しておくのは当然で、憲法のみならず一般法や条例などもこれを想定しておくべきでしょう。では、何が緊急事態なのか? 憲法に書くような緊急事態とは何であるか? この辺はきっちりと定義しておかないといけませんな。その点では、(1)に私は賛成です。問題は、緊急事態に際して何をどうするのかということですが…。
 それから(2)についてですが、憲法にわざわざ書かずとも、保護すべきものは保護すべきだし、大事にすべきものは大事にすべきです。法的な保護が必要だというのなら、一般法の整備で対応可能じゃないでしょうか。

 さて、長くなってきたので今回の記事はここまでとさせていただきます。機会があればまた改憲の考察をしたいと思います。

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菅野完『日本会議の研究』扶桑社

ひそひそ星(2016年、日本)

監督:園子音
出演:神楽坂恵、遠藤賢司、池田勇斗、森康子
備考:SF、トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞

あらすじ…アンドロイドの鈴木洋子は、長い時間をかけて宇宙を航行し、滅びゆく人類に荷物を届けていた。

 冒頭のシーンでは、お茶を淹れるのにいったい何日かかるんだよと思ったら、そこは宇宙船の中でした。どうやら船内の時間の流れは、我々の住む世界とは異なっているようです。

 それから、この映画は福島県の廃墟と化した街をロケ地とし、それをSFの舞台にしているのも印象的です。そもそもロケ地は東日本大震災及び福島原発事故によって廃墟になっており、滅びゆく人類が住む場所としてああいうところを登場させるというのは、何やら考えさせられますな。

 最後に、この映画の「後味」について。
 ストーリーだけを追いかけているのなら、この作品は前衛的で「人類には早すぎる」と思われるかもしれません。しかし、この映画を観て「人間って何だ?」と考えるのだとしたら…? 言い換えるならば、この映画で描こうとしたのは「人間とは何か?」という哲学的な問いだとしたら…?
 観終わった後、私は静かな余韻にひたりながら思索にふけることができました。その点では、私にとっては味わいのある映画です。

口裂け女VSカシマさん(2016年、日本)

監督:浅沼直也
出演:永尾まりや、根岸拓哉、星野音羽、影澤里南、カラス、小山分季陽
備考:ホラー

あらすじ…若い男女が別れることに。とそこへ、カシマさんと口裂け女が襲いかかる!

 口裂け女もカシマさんも都市伝説の怪人。この映画で口裂け女は有刺鉄線付きの鎌を持ち、カシマさんは下半身がないという設定で這いずります。
 それにしてもカシマさんは、下半身を映さないようなカメラアングルにしているのが観ていてわかりました。CGで下半身を消すなどは…予算や技術の関係でできなかったんでしょうかね。

 それから、怪人たちのバックストーリーが描かれることはなく、ただ不条理に襲いかかってくるだけ。又、主人公の男女のストーリーもどこか薄っぺらい感じがします。
 最後に、衝撃のラストは…ノーコメントで。正直言って私にはよくわかりませんでした。

ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年、アメリカ)

監督:ブランドン・ローパー
出演:アイリーン・ハッシ・リナルディ、ジェームズ・フリーマン、ダリン・ダニエル、ケイティ・カージュロ、田中勝幸、大坊勝次、マイケル・フィリップス、ジョージ・ハウエル、デヴィッド・ランバンザンガボ、デヴィッド・マンシア、セバスティアン・ペニテス
原題:A Film about Coffee
備考:ドキュメンタリー

あらすじ…コーヒーの生産、加工、消費を辿る。

 私は自宅でコーヒーをドリップで淹れて飲んでいるのですが、そういえばコーヒーの映画(それも長編作品)はまだ観ていないことに思い当たりました。これだけコーヒーを飲んでいて、これだけ映画を観ているくせに、コーヒー映画はまだだったとは…というわけで、近所のレンタルビデオ店で本作を借りてきました。
 本作は66分と長編映画にしては短く、しかも深刻な社会問題に深くメスを入れるといったようなことはしていないので、気軽に視聴できます。そう、観ている分にはお手軽なのです。
 もちろん出演者たちのコーヒーに対する態度は真剣なもので、その職人魂には敬意を表します。

 さて、この映画に登場したコーヒーショップの内、ブルーボトルコーヒーは新宿や品川などに出店しているし、ベアボンド エスプレッソは下北沢、フグレントウキョウとリトルナップ コーヒースタンドは代々木公園付近にあります(表参道の大坊珈琲店は閉店)。だから、日本に住んでいればそれだけのコーヒーを味わえる。そう考えると日本のコーヒー環境は恵まれていると言えます。

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年、アメリカ)

監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア
原題:Where to Invade Next
備考:ドキュメンタリー

あらすじ…マイケル・ムーアが世界各国を「侵略」して、優れた制度を盗もうとする。

 マイケル・ムーアのドキュメンタリー作品にしては、ユーモアが少ないように感じました。マイケル・ムーアといえば、悪徳企業や悪徳政治家などにアポなし突撃インタビューをして嫌がらせをするのが持ち味なのですが、今回はそれがない。
 とはいえ、今作の取材対象は「優れた制度」を持つ国・組織なのだから、嫌がらせなどはしないのでしょう。
 寧ろ彼が嫌がらせをしているのは自分の祖国・アメリカに対してなのかもしれません。例えばフランスの給食制度を取材する際に、アメリカのクソまずそうな給食の写真を見せて、フランスにおけるアメリカの給食の評判を落としていましたからね。

 ともかくも、他国の優れたものを学ぼうとする姿勢は好感が持てます。私も見習わねば。

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ヘラクレス(2014年、アメリカ)

監督:ブレット・ラトナー
出演:ドウェイン・ジョンソン、イアン・マクシェーン、ルーファス・シーウェル、ジョセフ・ファインズ、ピーター・ミュラン、ジョン・ハート
原題:Hercules
備考:アクション

あらすじ…ヘラクレスは傭兵団を率いて各地を転戦していた。そんなある時、トラキアの王コテュスから招かれ…。

 『アポロドーロス』などを読むと、ヘラクレスは狂気を治した後に軍勢を集めて各地を転戦しています。この映画はそんな時のヘラクレスを描いていて、有名な12の功業は過去の功績として語られています。

 さて、この映画の特徴の一つとして、神話に現代的な解釈が施されているということが挙げられます。例えば半人半馬のケンタウロスは、騎兵の人馬一体の動きが生み出した想像の産物だった、といったようにです。
 神話について多少なりとも学んでいれば、この種の研究考察に触れることもあるでしょう。

【参考文献】
高津春繁訳『アポロドーロス ギリシア神話』岩波書店

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屋根裏の散歩者(2016年、日本)

監督:窪田将治
出演:木嶋のりこ、間宮夕貴、河合龍之介、草野康太、松本若菜
原作:江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」
備考:江戸川乱歩エロティックシリーズ、R-18

あらすじ…郷田三郎が住むアパートに大内照子が引っ越してくる。彼女は同じアパートに住む歯科助手の遠藤と肉体関係にあった。遠藤の婚約者・黒木直子から遠藤の素行調査の依頼を受けていた明智文代は遠藤の不貞行為を直子に報告する。

「屋根裏の散歩者」(2016年版)人物関係図

 「D坂の殺人事件」の続編に当たる作品で、前作の郷田三郎が引き続き登場します。本作は独立した作品なのでこれだけ観てもわかるように作られていますが、前作を観ているとわかるところがあります。
 例えば郷田が花咲古書店(前作の事件の現場)へ足を運ぶのは、その時のことをいまだに引きずっているから。そりゃあ、あれだけドロドロしたエログロな愛憎劇の渦中にいたんだから忘れられやしないでしょうな。
 それから、遠藤と大内照子のサド・マゾ関係を覗き見た郷田は「僕が救ってあげる」と呟きますが、これはやはり前作の花咲浩二×花咲悦子の関係を重ね合わせて見ているのだとわかります。花咲悦子は救ってやることができなかった…じゃあ今度は? どうやって救う?
 尚、念のために言っておくと、郷田はまともな精神状態じゃない。そんな彼が大内照子を救えるとは思えません。

 それから、本作では明智小五郎が事件の謎解きをしますが、その後で驚きの展開が繰り広げられます。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、大内照子がわざわざ遠藤のアパートに押しかけるように引っ越してくるなんて、ストーカーじゃないかと思ったらそういうことだったのか…。エロティックシリーズにふさわしい一ひねりと言えるかもしれません。

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鬼談百景:追い越し(2016年、日本)

監督:中村義洋
出演:岡山天音、藤本泉、森崎ウィン、吉倉あおい
原作:小野不由美
備考:ホラー

あらすじ…若者4人は心霊スポット巡りを楽しんでいた。そんなある日の夜、車を走らせていると…。

 4人はこれまで幽霊や怪異の類に遭遇したことがなかったとのこと。
 よかったじゃないですか、今回ここで「本物」に遭遇できたのですから。そういうのに会いたかったんでしょ?
 ちなみに私は別に会いたくないけど怖いもの見たさはあります。ですのでホラー作品を鑑賞することにしています。

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