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倉山満『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』PHP

 本書は長々と「倉山史観」を開陳しています。そのため、本書を読んでいて私は、
「政治書だと思って手に取ったけど、これは歴史書じゃないのか?」
 と感じた次第。でも、最初と最後の方で「歴史問題」という「政治問題」を扱っているのでとりあえず政治書と見なして間違いあるまい。
 それでは、「歴史問題は解決しない」のはなぜか? 「日本がこれからも敗戦国でありつづける理由」とは何か? その回答は第五章の終わりに書かれていました。

 日本が敗戦国のままでいてくれたほうが、国際社会にとって都合がよいのである。(P189)

 そしてそれに続けて、「処方箋」も提示しています。

 日本が歴史問題を解決しようと真剣に思うなら、もう一度戦争を行って勝つ覚悟が必要なのである。(P189)

 もう一度戦争をやれと言っているわけではない。この点は注意しなければなりません。ついでに言えば、そういう覚悟を持ったからといって歴史問題が解決するとも言ってはいません。
 それでも、行間を読めば著者の真意は云々と難癖を付けられるかもしれませんが、もし仮にそうだとしても、そこまで深読みできる人がどれだけいるのやら…。

【参考文献】
倉山満『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』PHP

『Ugo Pan 第43号 2016』国士舘大学

 「アメリカ大統領選で暴言王が躍進――トランプ旋風が巻き起こる、そのわけとは?」(P04)という記事では、佐藤圭一国士舘大学学長が解説しています。

 トランプ旋風の背景には、米国人の根底に流れる国民性があります。“反知性主義”と言われるものですが、理論的な優等生キャラよりも感情に訴える過激なキャラを好む傾向があるのです。(P04)

 そういえばG・W・ブッシュ対アル・ゴアの大統領選挙も似たような構図でしたな。もちろんドナルド・トランプとG・W・ブッシュはキャラが異なりますが、ブッシュが外交音痴を露呈したにもかかわらず支持を集め、一方でゴアが優等生ぶって支持を失っていったことは記憶しております。

Ugo Pan 第43号 2016

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平成28年の東京都知事選の結果

平成28年の東京都知事選の結果
8月1日付日経新聞夕刊1面。

 2016年の東京都知事選は小池百合子氏の圧勝でした。
 それはさておき、今回私が取り上げるのは落選した方々、特に主要候補とされなかった人たちです。

 4位の上杉隆氏は故鳩山邦夫氏の元秘書だけあってでしょうか、選挙戦をうまく展開できたようです。とはいえ、3位の鳥越俊太郎氏と較べると7倍以上の大差で突き放されており、主要候補に食い込むにはまだまだ道遠し。

 5位の桜井誠氏は泡沫候補にしては上出来です。泡沫候補にしては。
 ただし、彼の主張の激烈さを考えると、これ以上の票の上積みは厳しい。日本人全体がもっと右傾化し排他的になれば別ですが。

 6位のマック赤坂氏は約5万票を獲得。スマイル!

 山口敏夫氏は衆議院議員を10期30年務めたベテラン政治家ですが、その割には得票数が約1万6千と少ない。やっぱり過去の人ということでしょうか。かく言う私も、彼の名前を目にするまですっかり忘れていました。

 政見放送で下ネタを連発した後藤輝樹氏は約7千票。ニコニコ動画の政治カテゴリーでは彼の政見放送が上位にランキングするほど一部では人気がありましたが、それが得票には結びつくはずがない。まあ、目立ったことは目立ったから、それはそれで成功と見ることもできるかもしれません。

 武井直子氏は街頭演説などはしなかったようですが、それでも約4600票を獲得。いや、でも、下から数えた方が早いから、やっぱりそれくらいしか獲得できなかったと見るべきでしょうか。

 最後に、ビリは関口(せきくち)安弘氏。今夏の参議院選挙では「ひめじけんじ」の名前で東京都選挙区から立候補し約4千票を獲得しましたが、今回の都知事選では約1300票と3分の1程度に激減。「連戦」で息切れしたのでしょうか。あるいは、知名度の低い「関口安弘」の名前が響いたか。

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(11)谷山ゆうじろう

 下に小さく「『スコッツボロー ガールズ』監督」とあります。気になって少々調べてみたところ、YouTubeにて予告編を発見しました。簡単に説明すると、従軍慰安婦についてのドキュメンタリー映画です。
 下に予告編のリンクを貼っておきますが、予告編にもかかわらず10分ほどの長さなのでご注意を。

谷山ゆうじろう

「スコッツボローガールズ」DVD予告編
https://youtu.be/bqmWOSV--mE

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(10)小池ゆりこ

 選挙公報の左端に「7つの0を目指します」と題して7項目を挙げているのですが、その中に「多摩格差ゼロ」というものがあります。
 気になって少々調べてみたところ、多摩地域は東京の他の地域に較べて格差がある、ということらしい。知らなかったなあ。

小池ゆりこ

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(9)中川ちょうぞう

 こんな一文を発見。

15年前、管理職の私が有給休暇を取得して参院選東京都選挙区から立候補し、政策提言をしたこともあります。

 すいません、全く記憶にございません。泡沫候補、それも地味な泡沫候補だから仕方ないですね(もっと強烈なのがいっぱいいる!)。

中川ちょうぞう

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(8)岸本雅吉

 この人の選挙公報の中で、こんな一文を発見。

●小学校・中学校時代に、「徴農制」を導入する

 学習機会を奪われることによる子供の学力低下といった弊害がありますな。それにそもそも、徴農制は憲法第18条(苦役の禁止)に違反するのではないでしょうか。

岸本雅吉

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(7)望月義彦

 選挙公報の中で「共に成長していくために、四分野で目指すのは」と題して教育や環境などについて書いているのですが、少なくとも私の心には響かない、空疎なものとなっています。
 例えば「イノベーション」の項目で、

日本の他の地域や世界中とコラボ
・ものづくり   ・農林水産業
・デザイン    ・中小企業

 と書いてあるだけ。もっと具体的に書いてくれないと、読んでいるこちらの方としてはイメージしにくい。
 他の候補者たちが限られたスペースの中で苦心して自分の思いや政策を何とか伝えようとして色々と詰め込んでしまうのとは対照的と言っていいかもしれません。

望月義彦

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(6)山口敏夫

 かつて政界の牛若丸と呼ばれた男・山口敏夫。とっくの昔に引退したと思っていたら、泡沫候補として東京都知事選に出馬しました。
 ところで、選挙公報の中にこんな一文を発見。

山口敏夫は、バブル経済崩壊による“大恐慌”の中で、
「身分なき共犯」として実刑判決を受けました。

 何のことかと思って調べてみたら、1994年の二信組事件のことで、山口氏は背任罪や偽証罪などで逮捕されました(その後、有罪が確定)。
 そんな山口氏が、

都民が求めるのはクリーンな都知事であることは当然です。

 と言っても、ブーメランにしかならないような気がしますな。

山口敏夫

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平成28年7月31日執行 東京都知事選挙選挙公報(5)宮崎正弘

 作家の宮崎正弘氏とは同姓同名の別人。
 さて、この人の選挙公報の特徴は、誤字が多いということです。例えば略歴の中に「そのど映画界には入り」(そのご映画界に入り)などとあります。
 とりわけひどいのがキング牧師の言葉を引用したところ。
「I habe a dream」(I have a dream)
 これは恥ずかしい。
 ひょっとしたら宮崎氏はこういう誤字をよくやらかす人なのかもしれませんが、それだったら周囲の人間が校正すればいいだけの話で、ちゃんと校正してくれる人がいないということでしょうか。

宮崎正弘

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