夢枕獏『平成講釈 安倍晴明伝』中央公論社

 夢枕獏の『陰陽師』シリーズは漫画化されたり映画化されたりしていて有名ですが、今回取り上げる『平成講釈 安倍晴明伝』はそれとは全く趣を異にしております。
 具体的に言うと、ここに登場する安倍晴明は、講釈の中で語られてきた安倍晴明です(無論、作者なりの脚色も入っていますが)。作者の夢枕獏は平成の講釈師・夢枕獏秀斎として登場し、時には自分の旅行や鑑賞した演劇などの話を交えつつ面白おかしく語るという体裁を取っています。
 ちなみに、本書に登場する安倍晴明は13歳(この時は尾花丸と名乗っている)までですので、一読者としてはとりあえず今後の展開を楽しみにしておくことにしましょう。

平成講釈 安倍晴明伝 (中公文庫) 平成講釈 安倍晴明伝 (中公文庫)

著者:夢枕 獏
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志村有弘『悪霊祓い師物語 陰陽師と密教僧』大宝輪閣

 役小角、吉備真備、空海、相応、浄蔵、良源、安倍晴明、安倍泰親らの霊能者を『今昔物語集』『日本霊異記』などの諸文献を用いて解説したもの。
 時代としては奈良・平安時代だけで、鎌倉時代以降の悪霊祓い師が出てこない。平安時代までが、悪霊祓い師の華の時代だったということなんでしょうかねえ。

悪霊祓い師物語―陰陽師と密教僧 Book 悪霊祓い師物語―陰陽師と密教僧

著者:志村 有弘
販売元:大法輪閣
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編・無抵抗勢力『バカ発言丸投げ丼 日本をダメにする政治家の一言』インフォバーン

太田誠一「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。」(P26)
中山正暉「(拉致は)幽霊のように実態のないものだと思っている。」(P44)
古賀誠「採算に合うかどうかは、造る造らないの議論とは違う。」(P57)

 など、政治家たちの失言を紹介したのが本書です。
 尚、この本で失言を取り上げられる回数が最も多かったのが、野中広務(※1)、松浪健四郎(※2)、石原慎太郎(※3)、亀井静香(※4)のそれぞれ3回です。ちなみに、キング・オブ・失言とも言うべき森喜朗(※5)は2回止まりでした。
 まあ、ちょっとだけフォローをしておくと、政治家たちの失言は今に始まったことじゃないですし、海の向こうではもっと失言をしているアメリカ合衆国大統領がいますからな。

※1.小沢一郎を悪魔呼ばわりしていたがその後豹変し、小沢一郎と手を組んで自自連立政権を成立させた。
※2.国会での演説中、野次にプッツンしてコップの水をかけた。
※3.東京オリンピック招致を目論んでいる。
※4.許永中と仲の良かった人。郵政選挙でホリエモンと戦った。
※5.元ラガーマンで料亭好き。

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渡部昇一『中国を永久に黙らせる100問100答』WAC

 渡部昇一氏が中国問題について一問一答形式で答えています。
 ただ、「問」の方を見てみると、

問1.アジア諸国は首相の靖国参拝に不快感を覚えている(P6)
問2.靖国参拝を中止すれば日中関係はうまくいく(P7)

 全てこの調子で、質問の形になっていない。寧ろ、

問49.沖縄は中国領だ(P69)
問69.毛沢東は偉大なる国父である(P92)

 というのを読んでいると、これは質問じゃなくて中国の主張だと思えてきます。まあ、質疑応答で質問者が質問そっちのけで自己の主張を展開することがありますから、こういう「問」が実際にないわけではない。
 ところで、これらの「主張」に対して渡部氏は、時には皮肉を交えて簡潔な文章で反論しています。例えば先述の問69に対する渡部氏の回答は以下の通り。

「偉大なる殺人者だと言ったほうが正確。三千五百万人を殺した大虐殺者です。ユン・チアンの『マオ』(講談社)を読めば、毛沢東が権謀術数だけで生き延びた無能な政治家だということがよくわかります。
 もっとも、原爆開発、海洋と宇宙への進出のためにはすべてを犠牲にしてもかまわない、という方針を建てたのは偉いと言えます。」(P92)

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著者:渡部 昇一
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重村智計『北朝鮮はなぜ潰れないのか』ベスト新書

 そういえば金日成主席が死んだ時に、「北朝鮮は数年以内に崩壊する」と盛んに言われていましたが、北朝鮮は大量の餓死者を出しつつも現在も存続しています。
 そんな国がなぜ潰れないのか? 重村氏は5つの理由を挙げています。

(1)中国と韓国が崩壊を望まなかった。
(2)儒教的価値観が体制を支えた。
(3)軍事優先でクーデターを防いだ。
(4)徹底した秘密警察の取り締まり。
(5)金大中政権の太陽政策が助けた。

 逆に言えば、これらの理由がなくなってゆけば、北朝鮮は潰れるということになります。
 ちなみに、(5)の太陽政策は盧武鉉政権の親北政策に受け継がれましたが、その後の李明博政権では方向転換がなされたので、現時点では消滅したとみていいでしょう。
 とすると残るは(1)~(4)ですが、次に消えるのはどれでしょうか?
 例えば(1)だって、「今のところは」という状態であり、「いつまでも南北分断状態であって欲しい」など、特に韓国は思っちゃいない。
 又、(3)だって、いくら軍事優先(先軍政治)と言っても、軍隊に回す燃料さえ事欠く有様では…。

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著者:重村 智計
販売元:ベストセラーズ
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早坂隆『<ジョーク対決>世界戦 中国人VS日本人』ベスト新書

 中国に関するエスニック・ジョークを紹介したもの。
 ところで私の書棚にはロシアの小話(アネクドート)を集めた本があるのですが、そこに書かれているジョークの幾つかが、この新書の中で中国版に焼き直されているのがわかります。
 ソ連で使われていたジョークが中華人民共和国でも使えるということは、体制や社会の矛盾(例:社会主義経済の下では人民の富は平等になるのが建前ですが、実態は…)など共通する部分がかなりあるということではないでしょうか。
 一つジョークを引用しましょう。

 学校で先生が生徒に聞いた。
「君の母親は誰だ」
 生徒は答えた。
「はい。我が愛する祖国、中国です」
「では君の父親は?」
「それは良き指導者である中国共産党です」
 先生は満足げにうなずきながら、さらに聞いた。
「それで君の将来の夢は?」
 生徒は答えた。
「はい。僕は孤児になりたいです」
(P53)

 このジョークの中の「中国」という語を「ソビエト」に置き換えればロシアのジョークになります。あるいは、「北朝鮮」にしてもいい。

 中国人VS日本人 〈ジョーク対決〉世界戦 中国人VS日本人 〈ジョーク対決〉世界戦
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ミッキー大槻『なんでも評点 世界のありえな~い100選』宙出版

 世界中の珍しい話を集めたブログ「なんでも評点」を書籍化したもの。
 「剣で銃に勝った男」(P24)や「チベットの遠隔透視僧の予言」(P82)、「式場で初めて花嫁が男だと知った花婿」(P97)、「処女でないと採用しない工場」(P169)など珍談奇談が100項目収録されています。よくもこんなに…世界は広いなあ。
 ところで、これらの話を各国別に分類してみると、

1位:アメリカ合衆国(19)
2位:南アフリカ(13)
3位:インド(8)
4位:中国(5)
5位:カナダ(4)
5位:カンボジア(4)

 となり、アメリカが多い。まあ、あそこは人種の坩堝だし、メディアも発達しているので、変な話が配信されやすいのでしょう。
 ちなみに2位の南アフリカは、著者(ミッキー大槻)がかつて住んでいた所なので、南アフリカに詳しいというアドバンテージがあるのでしょう。

なんでも評点 世界のありえな~い100選 なんでも評点 世界のありえな~い100選

著者:ミッキー大槻
販売元:宙出版
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監修・河合敦『世界史は日本史をどう記してきたか』青春出版社

 古代から近現代に至るまでの日本の対外関係史を要所要所でつまみ食いするような感じで紹介したものです。
 新書ですので、長い長い歴史を幅広く網羅しようとするならば、分量の関係上こま切れにして出さないといけない。そのため、歴史を一つの流れとして捉えるという困難な作業はしていません。
 まあ、新書を手に取るこちらもそれを求めてはいませんけどね。もしもそういうのを求めるのであれば、もっと重厚長大な歴史書を読まねばなりますまい。
 ちなみに、私が注目したのは、倭奴国と邪馬台国が朝貢して大歓迎されたのには、当時の国際情勢が大きく影響していたんだと書いてあることです。それぞれ金印下賜という厚遇を受けたことは知っていましたが、その背後の国際情勢までは正直知りませんでした。

世界史は日本史をどう記してきたか (青春新書INTELLIGENCE) 世界史は日本史をどう記してきたか (青春新書INTELLIGENCE)

著者:河合 敦
販売元:青春出版社
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並木伸一郎『最強の都市伝説』経済界

 杉沢村やダルマ女、人面犬、NY下水道の白いワニなど数々の都市伝説をわかりやすく解説しています。
 私は怪談奇談・妖怪・伝説の類が好きで、このテの本を比較的読んでいるのですが、その私に言わせると、本書は初級レベルに位置するようです。文章は平易で、扱っているネタも有名なものが多いからです。
 写真やイラストも豊富に掲載されているのですが、写真の殆どはインターネット経由で手に入れたのか、画像が粗いものが多かったですな。

最強の都市伝説 最強の都市伝説

著者:並木 伸一郎
販売元:経済界
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水木しげる『妖怪・神様に出会える異界』PHP新書

 「異界」と書いて「ところ」と読みます。
 又、表紙に鬼太郎が描かれていますが、鬼太郎は登場しません。悪しからず。
 で、本書に登場するのは、臼負い婆(P35)、波切大王(P67)、ハンザキ大明神(P107)、神社姫(P169)など、マイナーなキャラが多い。又、妖怪よりもむしろ神・精霊の類ではないかと思えるものが多いのも特徴です。

妖怪・神様に出会える異界(ところ) 妖怪・神様に出会える異界(ところ)

著者:水木 しげる
販売元:PHP研究所
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勝谷誠彦『偽装国家Ⅱ』扶桑社新書

 副題が「底なし篇」とあるとおり、偽装が次から次へと尽きることなく出てきます。
 前作でも取り上げた食品偽装や耐震強度偽装、年金偽装では更なる深い闇が顔を覗かせています。
 又、高校野球の裏金偽装や在日・韓国朝鮮人に対する偽装課税、大相撲の偽装など、新たな偽装問題も取り上げられています。

 石川や浜の真砂は尽きるとも世に偽装の種は尽きまじ

 と、思わず詠んでしまいたくなります。

偽装国家II~底なし篇~ (扶桑社新書 22) (扶桑社新書 22) 偽装国家II~底なし篇~ (扶桑社新書 22) (扶桑社新書 22)

著者:勝谷 誠彦
販売元:扶桑社
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追伸:船場吉兆では客が食べ残したもの(いわゆる残飯)を別の客に出していたことが発覚しました。高級料亭偽装どころか、飲食店偽装と言ってもいいかもしれません。
 又、四川大地震では学校の校舎が倒壊して多数の生徒が生き埋めになりました。剥き出しになった鉄筋の細さなどからして、校舎に建築偽装(いわゆる手抜き工事)があったことは明白です。
 このように、新たな偽装が現在でも明るみに出つつあります。これはひどい。

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松谷みよ子『異界からのサイン』筑摩書房

 著者(松谷みよ子)が聞き集めた怪談の数々を掲載したものです。
 怪談集と聞くとおどろおどろしいイメージがわくかもしれません。事実、そういう怪談本は数限りなくあります。
 しかしながら本書は、著者の性格が影響しているらしく、ほのぼのとした印象を受ける話が多いですな。

異界からのサイン 異界からのサイン

著者:松谷 みよ子
販売元:筑摩書房
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勝谷誠彦『偽装国家』扶桑社新書

 偽装改革、耐震強度偽装、履修単位偽装、病気腎臓偽装、食肉偽装、偽装公務員に偽装組合と、偽装のオンパレードです。それだけこの世には偽装が蔓延しているという証拠です。
 本書を読んでいると、著者(勝谷誠彦)の怒りがよく伝わってきます。

偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義 (扶桑社新書 3) 偽装国家―日本を覆う利権談合共産主義 (扶桑社新書 3)

著者:勝谷 誠彦
販売元:扶桑社
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芳子ビューエル『なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか?』

 著者の芳子ビューエル女史は通販ベンダー(メーカーと通販会社の間に立って、通販カタログ・テレビ通販・ラジオ通販の企画に則って商品を提案し、その商品を納める業者)として活躍していて、しかも通販コンサルタントもやっているという、通販業界の中ではプロ中のプロと言っていいでしょう。
 その著者が、本書の中でテレビショッピングの仕組、特徴、歴史などを述べているのですが、その中で私が注目したのが、「キラーワード」という、視聴者に買いたい気持ちを引き起こさせる殺し文句の数々です。
 ちょっと紹介しますと…
「ここでしか買えません」
「このセットは今回限りです」
「このチャンスを逃したら、次回はいつになるかわかりません」
「今ならまだ間に合います」
「これだけの品質でこのお値段、他にはなかなか見つかりません!」
「もう○○に悩むことがなくなります!」
 テレビショッピングで聞いたことのあるフレーズがいっぱい出てきます。
 こういったキラーワードの他にも、テレビショッピングでは、視聴者に買う気を起こさせる様々な仕掛けを施していることが書かれています(仕掛ける側の人間が手口をバラしているので説得力があります)。
 もしもTVショッピングを利用していて、「何で自分はついつい買ってしまうんだろう…?」と疑問に思っている方は、本書を読んでみるといいのではないでしょうか。

なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか? なぜ、テレビショッピングで買ってしまうのか?

著者:芳子 ビューエル
販売元:中経出版
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夢枕獏『羊の宇宙』

 内容は、老物理学者と羊飼いの少年の哲学問答です。
 哲学と聞くと、何やら難解なものを想像するかもしれませんが、この本に書かれている語句は平易ですし、表現も平易です。羊飼いの少年でもわかるレベルの言葉で書かれていると言ってもいいでしょう。
 難解な言葉を書き連ねた哲学書もこの世の中にはありますが、それとは対照的に、誰でもわかるようなわかりやすい言葉で述べられた哲学書もあります。その一つがこの『羊の宇宙』です。
 例えば、少年の言葉をちょっと引用します。
「この宇宙はね、羊と、羊じゃないものからできているんだよ」(P43)
 少年はこのように世界を把えました。
 「人間とは何か」が哲学の命題の一つであるように(ちなみにパスカルはこの問に対して、人間は考える葦である、と答えた)、「世界(宇宙)とは何か」も又、哲学の命題の一つなのです。ちなみに、プラトンは日常の感覚の世界とイデアの世界があると把えたし、仏陀は一切是空と答えました。
 数多の哲学者が取り組んできたこの問題に対し、少年は自分の言葉で回答しているのです。

羊の宇宙 羊の宇宙

著者:たむら しげる,夢枕 獏
販売元:文藝春秋
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天野ミチヒロ『本当にいる世界の「未知生物」案内』笠倉出版社

 ネッシー(P182)やイエティ(P77)といった有名なものから、ビルマのワニ怪獣(P67)や南極ゴジラ(P324)といったマイナーなものまで、世界中のUMA(未確認生物)をこれでもかこれでもかと紹介したもの。その数891体!
 よくもまあ、これだけ集めたものだと頭が下がる思いがしますが、著者(天野ミチヒロ氏)の懐疑的な姿勢(例えば目撃されたUMAが他の生物の見間違えではないかなどと、ところどころで述べている)のせいか、痛快さがないというか能天気さがないというか、読んでいてスッキリするという感じがしない。
 ちなみに、イリオモテヤマネコ(P47)のように、UMAから公式に存在が確認された例もあり、今後ともUMAの中から存在が公認されるものが出てくることが考えられます。

シーサーペント

本当にいる世界の「未知生物」案内 891体大公開!! 本当にいる世界の「未知生物」案内 891体大公開!!
販売元:セブンアンドワイ
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『三国志合戦データファイル』

 三国志ファンの中級者向けの歴史読本です。というのは、この時代の歴史的背景などをある程度把握していないとついていけないからです。
 この本は黄巾の乱から呉の滅亡までの合戦の数々を地図入りで解説しているのですが、赤壁の戦いや五丈原の戦いのような有名なものから、居庸関の戦いや黎陽の戦いといったマイナーなものまで扱っています。
 ちなみに、本書は『三国志演義』よりも『三国志正史』に沿って記述しており、その上ところどころで『資治通鑑』など他の文献を引用しています。演義を下敷きにして書かれた歴史小説に親しんできた人たちにとっては、新鮮な思いがするのではないでしょうか。

三国志合戦データファイル (別冊歴史読本 (41)) 三国志合戦データファイル (別冊歴史読本 (41))

販売元:新人物往来社
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夢枕獏『陰陽師 瘤取り晴明』(文芸春秋)

 陰陽師・安倍晴明シリーズの一冊なんですが、表紙を飾るイラスト(絵・村上豊)にちょっと問題があるんじゃないかと思いました。乳房が3つある裸の女が、右手を股間に当てて踊っているというものです。
 ちなみに、このイラストに該当する本文を引用すると、
「乳が三つある全裸の女が、踊りながら、自らの両脚の間にあるものを、指で開いたり閉じたりすると、鬼たちがどっと笑い転げる。」(P39)
 もちろんこの女は人間ではないのですが、それにしたって映像化したらテレビの地上波で放送できるものではありません。う~ん、アメノウズメより卑猥だ。

 ところで、「瘤取り晴明」では昔話の「こぶとりじいさん」(正確に言うと『宇治拾遺物語』の「鬼にこぶとらるゝ事」)を題材にしてそこに安倍晴明が登場して事件を解決する。たしかに鬼が登場するから陰陽師の出番ですな。

陰陽師瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16) 陰陽師瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)

著者:夢枕 獏
販売元:文藝春秋
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黄文雄『「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国』(徳間書店)

 今回紹介するのは、評論家・黄文雄氏(台湾人)の著書『「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国』(徳間書店)です。
 一通り読んでみましたが、中国と韓国に対して実に辛らつなことが書かれています。例えば目次から項目を抜粋するだけでも、
「道徳的優位を主張するわりに道徳観に欠ける中韓」
「親も子も信用できない中国社会」
「嘘にまみれた中・韓の歴史認識」
「中韓の自画自賛はまったくの空論」
「虚勢ばかりで口ばかりの中国」
 などなど。
 又、著者は返す刀で日本、特に「反日日本人」を批判しています。
「日本人の国家意識の希薄化が謝罪外交の元凶」
「社会主義に裏切られても懲りない反日日本人」
「実力の差は歴然なのに何も言えない日本」
 その上で、「アジアの悪友とは絶交すべき」と述べています。
 正直言って、痛快であると同時に毒気もありますので、読み終えると頭がクラクラしてきました。よくもまあここまで書いたものだ。

「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国 (徳間文庫) 「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国 (徳間文庫)

著者:黄 文雄
販売元:徳間書店
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