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大黒天像(町田駅小田急東口広場)

 東京都町田市の町田駅小田急東口広場にある、大黒天像の碑文を解読してみました。

大黒天像

【碑文】
(台座・正面)
   大黒天(だいこくてん)
 五穀豊穣の神。密教では大自在天の化身で、インドの民族
宗教では“シバ神”の異名で万物創造の最高神と云われます。
 中国に伝えられてから漢訳し“大黒天”となりましたが、日本
では神代・出雲国の主神「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と
習合し、民間信仰に浸透して「恵比寿神」と共に祀られます。
               平成20年 原町田・七福会

(台座・左面)
   原町田・七福神
恵比寿神(商売繁盛)――町田天満宮
布袋尊(家庭円満)―――宗保院
寿老人(不老長寿)―――勝楽寺
福禄寿(財宝守護)―――町田商工会議所
毘沙門天(福寿増長)――浄運寺
弁才天(芸術財福)―――母智丘神社
大黒天(五穀豊穣)―――小田急東口広場
 
 町田市の中心商業地「原町田商店街」は天正15年(1587)に開設された「二の市」が天保年間に六斎市「二・六の市」となり、諸物資の集散地として繁栄の基盤が築かれました。
 安政6年(1859)の「横浜開港」により、輸出品の花形「生糸」が運ばれた“絹の道”の中継地として発展し今日に至っています。
 昭和33年(1958)に誕生し“市制施行50周年”を迎えた「町田市」と、歴史と伝統を有する「原町田商店街」の隆盛発展を祈念し、原町田地区内に福徳の神「七福神」を祭祀しました。
                     平成20年 原町田・七福会
 
秋山初蔵・大野厚市・五十嵐隆・石井朋男・石井幸隆・109町田(※以下、氏名・法人名多数につき、これを省略)

 こちらの大黒天像の台座には、スポンサーの氏名が記されていました。109町田って、町田に109があったのか。
 それから、碑文にあるシヴァ神の異名とはマハーカーラで、マハーは「偉大な」、カーラは「暗黒」という意味があり、そこから大黒と漢訳されたとか。又、大黒も大国も共に音読みはダイコクであることから大黒天と大国主命は習合したそうな。

【原町田七福神関連記事】
毘沙門天像(浄運寺)
弁財天像(母智丘神社)

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