この動画は、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=HlIvH6ozvv4
出演:バーニー・サンダース
原題:In Wake of Charlie Kirk Murder, Sen. Bernie Sanders Addresses Rising Political Violence in America
あらすじ…チャーリー・カーク暗殺事件を受け、バーニー・サンダース上院議員がアメリカにおける政治的暴力の増加について発言する。
2025年9月10日、ユタ州ユタ・バレー大学でイベント中の政治活動家チャーリー・カークが暗殺されました。
以前取り上げた「チャーリー・カークの死に対する政治家たちの反応」で私は「コメントを寄せているのは共和党の政治家が多い」と書きましたが、今回は共和党所属ではない政治家、バーニー・サンダース上院議員の発言を紹介します。ちなみに彼は今、無所属です。
【拙訳】
ご覧いただきありがとうございます。昨日起きたチャーリー・カーク―ほとんどすべての問題で私が強く反対していた人物―の恐ろしい殺人事件について少しお話ししたいと思います。しかし彼は明らかにとても賢く、効果的なコミュニケーター・組織者であり、世界に出て大衆と関わることを恐れない人物でした。彼の奥方とご家族に哀悼の意を表します。
アメリカが目指すべき自由で民主的な社会は、人々が政治的意見を表明したために殺される、傷付けられる、あるいは辱められるかもしれないと心配することなく、おそれることなく発言し、組織化し、公的生活に参加できるという基本的前提に基いています。事実、それが自由と民主主義の本質なのです。あなたには独自の見解がある、それは素晴らしいことです。私はあなたとは異なる視点を持っている、それは素晴らしいことです。議論してみましょう。私たちは、地方、州、連邦の各レベルでアメリカ国民に訴えます。そして国民が、自分たちが望むことを決める自由選挙を実施します。それが自由と民主主義と呼ばれるものです。そしてできるだけ多くの人が恐れることなくそのプロセスに参加してほしいと思っています。自由と民主主義は政治的暴力ではありません。公人を暗殺することではありません。それは、ある問題について声を上げる人たちを脅迫しようとするものではありません。政治的暴力は、実は政治的な臆病さなのです。それは、自分の考えの正しさを人々に納得させることができず、力でそれを押し付けなければならないことを意味します。いかなる政治的見解を持っていても、全てのアメリカ人は、あらゆる形態の政治的暴力とあらゆる形態の脅迫を非難しなければなりません。私たちは反対意見を歓迎し、尊重しなければなりません。それが私たちの憲法の目的です。それが私たちの権利章典の目的です。事実、それこそが自由なのです。
チャーリー・カークの殺害は、公的生活を空洞化し、人々が参加することを恐れるようになりかねない政治的暴力の憂慮すべき増加の一部です。2021年1月6日の連邦議事堂襲撃事件(※1)からドナルド・トランプ暗殺未遂事件(※2)、ポール・ペロシへの攻撃(※3)、ミシガン州のホイットマー知事誘拐未遂(※4)、ミネソタ州下院議長メリッサ・ホートマン夫妻の殺害(※5)、ペンシルベニア州知事ジョシュ・シャピロへのオースティンでの襲撃(※6)、ユナイテッド・ヘルス社の幹部ブライアン・トンプソン銃撃(※7)、数年前のスティーブ・スカリス下院議員銃撃(※8)までの、この恐ろしい暴力の増加は、政治的立場を問わず公人を標的にしています。悲しいことに、これは新しい現象ではありません。私たちは皆、ケネディ大統領(※9)、キング牧師(※10)、ロバート・F・ケネディ上院議員(※11)、ジョン・レノン(※12)、メドガー・エヴァースの暗殺(※13)、そしてロナルド・レーガン大統領(※14)とアラバマ州知事ジョージ・ウォレス(※15)の暗殺未遂事件を憶えています。これはアメリカの歴史における困難で論争の多い瞬間です。我が国および世界中で民主主義が攻撃を受けており、それには真剣な議論を必要とする多くの理由があります。しかし、肝心なのは、もし私たちが心から民主主義を信じているのなら、もし私たちが自由を信じているのなら、私たち全員が声を大にして明確に言わなければなりません。イデオロギーに関係なく、政治的暴力は解決策ではなく、非難されなければならない、と。どうもありがとうございます。
※1.2020年アメリカ大統領選挙でトランプ敗北を受け入れられないトランプ支持者たちが暴徒化し、連邦議事堂に突入、乱暴狼藉を働いた。尚、ドナルド・トランプはこの時に群衆の扇動をしたとして刑事訴追された。
※2.2024年7月13日、ドナルド・トランプがペンシルベニア州で演説中に狙撃され、右耳を負傷。犯人はトーマス・クルックス。又、2024年9月15日、ゴルフ場でトランプが狙われる事件が発生。こちらの犯人はライアン・ラウス。
※3.ナンシー・ペロシ元下院議長の夫。2022年10月28日、自宅に侵入した男にハンマーで襲われ重傷を負った。
※4.2020年10月、ミシガン州のホイットマー知事の誘拐と州議会議事堂への襲撃を企てた容疑で13人が逮捕された。
※5.2025年6月14日、ホートマン夫妻はミネソタ州の自宅で警察官を装った男に射殺された。
※6.2025年4月、ペンシルベニア州の知事公邸が放火された。
※7.2024年12月4日、保険会社ユナイテッド・ヘルスケアのCEOブライアン・トンプソンがニューヨークで射殺された。
※8.2017年6月14日、ワシントンD.C.郊外のアレクサンドリアにある野球場で、スティーブ・スカリス下院議員らが銃撃され、スカリスは重傷を負った。
※9.第35代大統領。1963年11月22日、テキサス州ダラスをパレード中に暗殺された。
※10.公民権運動家。1968年4月4に暗殺された。
※11.JFKの弟。大統領選出馬中の1968年6月に暗殺された。
※12.ミュージシャン。1980年6月、自宅のダコタ・ハウス前で暗殺された。
※13.公民権運動家。1963年6月12日、KKKのメンバーに暗殺された。
※14.第40代大統領。1981年3月30日、狙撃され、重傷を負った。
※15.1970年5月15日、ショッピングセンターで銃撃され、下半身不随となる。
長々と注釈を付けておきました。JFK暗殺は周知の事実だから注釈をわざわざ書かなくてもいいかなとも思ったのですが、知らない人がいるかもしれないので念の為に書いておきました。
それにしても、アメリカにおける政治的暴力事件がこんなにあったとは驚きました。バーニー・サンダースもよくこんなに列挙できたものだと感心してしまいます。
ところで、バーニー・サンダースの「私たちは反対意見を歓迎し、尊重しなければなりません」云々という発言は、リベラルのあるべき姿を示しているんじゃないでしょうか。又、「政治的暴力は、実は政治的な臆病さなのです。それは、自分の考えの正しさを人々に納得させることができず、力でそれを押し付けなければならないことを意味します」はなるほどと思いましたわ。
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