ゾウのはな子像(吉祥寺駅北口)
東京都武蔵野市の吉祥寺駅北口にある、ゾウのはな子像の碑文を解読してみました。
【碑文】
(銅像・背面)
Animaless Zoo Project
AZP
笛田亜希
(台座・正面)
井の頭自然文化園で愛された
ゾウのはな子
(台座・上面)
アジアゾウのはな子
はな子は東京都井の頭自然文化園で飼育されていた
アジアゾウです。
平成25(2013)年に国内の長寿記録を更新しまし
たが、平成28(2016)年5月26日、およそ69年に
わたる生涯を閉じました。
昭和24(1949)年、推定2歳の幼いゾウは、戦争で
傷ついた日本の子どもたちの心をいやすため、タイ王
国から上野動物園にやってきました。
戦時中に猛獣処分の対象となった同じゾウの「花子」
の名前にちなみ「はな子」と命名されました。はな子は
移動動物園として都内を巡回していました。そこで
はな子を見た市民からの熱烈な要望の結果、昭和
29(1954)年に井の頭自然文化園にやってきました。
その後は「小さな動物園の大きなゾウ」として市民と
ともに歩みながら地域のシンボルとなり、人々に愛さ
れました。その大きなはな子の足跡は、今後も多くの
人々に語り継がれていくことでしょう。
平成29(2017)年5月
吉祥寺「はな子」像設置実行委員会
私が最初にこの銅像を見た時、『かわいそうなぞう』を想起しましたが、こちらのはな子は土家由岐雄の童話『かわいそうなぞう』に出てくる象(花子)とは別個体とのこと。しかし「花子」の名前にちなんで「はな子」と名付けられていることから、私が『かわいそうなぞう』を想起してしまったのは無理からぬことだったと言えます。
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