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太田道灌騎馬像(日暮里駅北口)

 東京都荒川区の日暮里駅北口にある、太田道灌騎馬像の碑文を解読してみました。

太田道灌騎馬像

【碑文】
(台座・正面)
(QRコード)「回天一枝」
             橋本活道
道灌の「山吹の一枝」の故事にちなんで、それを契機に文の道に目覚めた道灌が、まさに「回天」の勢いで文の道を極めていったことを表現しようと「回天一枝」という作品名を、作者の橋本氏と鈴木俊一元都知事がこの太田道灌騎馬像に命名いたしました。
 
―山吹の里の伝説―
若き日の太田道灌が狩りの途中で雨に遭い、一軒のあばら家に立ち寄り、蓑(みの)を借りようとしました。しかし、少女は無言で山吹の枝を差し出し、道灌は怒って雨の中を帰りました。
その後家臣から、少女は「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」という古歌に寄せて、蓑一つない貧しさを山吹に託したのでしょうと聞き、己の無学を恥じ、歌道にも励むようにもなったと言われています。
      1989年  荒川ライオンズクラブ25周年記念 寄贈

(傍の碑・表)
回天一枝
  平成元年十二月吉日
 東京都知事 鈴木俊一書

(傍の碑・裏)
330―A地区第7R第1Z
東京荒川ライオンズクラブ
 
太田道灌騎馬像寄贈者名
  ライオンズクラブ国際協会
柏誠四郎
石川太市
花木秀一
笠島善久
遠山真
鳥海文男
槙島広康
桜井房一
山田小太郎
石野康治
(※中略)
制作
 橋本活道
 号・名鷲岳了
 
平成元年十二月吉日

 太田道灌の「山吹の里の伝説」の地とされる場所は複数あって、このあたりもそのうちの一つです。そもそも同じ伝説の地が複数あるというのはよくあることで(例:弘法大師の井戸)、私なんぞは「伝説なんてそんなものだ」と割り切っています。
 それから、伝説の内容については碑文に書いてあるので省略。

 さて、この像が日暮里駅北口にあることに注目。日暮里駅はJR線、京成線、日暮里・舎人ライナーが通っており、交通アクセスがいい。又、像は駅前に立っているので、駅からさして歩かずに辿り着けます。つまり、太田道灌ゆかりの地に行きたいのならここが比較的容易だということです。

 尚、この像の近くには山吹の枝を持った少女の像「山吹の花一枝像」があります。そちらも併せてチェックするべし。

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山吹の花一枝像(日暮里駅北口)

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