清水浩句碑(遊行寺)
神奈川県藤沢市の遊行寺にある、清水浩句碑を解読してみました。尚、この石碑の裏側に回り込むことはできなかったのですが、一遍上人像の傍から裏側を望遠することができました。そこでデジカメでズームして撮影し、更に写真を拡大して何とか解読。作者のフルネームなどがわかりました。
【碑文】
(表)
春愁と
いふ傘さして
ひとりかな
浩
(裏)
清水浩
昭和四年神奈川県生れ
清水基吉門
俳人協会会員
平成二十四年十月建立
春愁とは、春の日に何となく気がふさいで、ものうくなること。まあ、私なんぞは春夏秋冬いつでもものうくなることがありますけど、ともかくもそういう精神状態に陥った経験があるから気持ちはわからないことはない。
それから俳句では「傘さして」とありますが、これは物理的な傘というよりも、心情的なものと言った方がよく、春愁という精神状態を傘をさしているようなものだと表現しています。物理的な傘なら自分の意志で開閉できますけど、精神的な傘ならなかなかままならないでしょうな。
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