アンソニー・スカラムチが2024年大統領選挙でハリスを支持する理由(2024年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=QEp06Ngulbo
出演:アンソニー・スカラムチ、ピーター・ランダース
原題:Former Trump Advisor on Why He Is Supporting Harris in 2024 Election
製作:ウォールストリートジャーナル
あらすじ…アンソニー・スカラムチが2024年大統領選挙で(トランプではなく)ハリスを支持する理由を語る。
アンソニー・スカラムチはトランプとは長年来の友人でした(過去形)。彼は2016年の大統領選挙ではトランプを支持して活動し、2017年7月にホワイトハウス広報部長に就任したもののすぐにクビになり(本人曰く、11日でクビ)、それ以後は反トランプの立場を取っています。
トランプは様々な人間をクビにしてきましたが、そうやってクビにされた人たちがトランプの敵に回る一例がこのスカラムチです。
尚、スカラムチは口が悪いことで有名で、こちらの対談では控え目ではあるものの、「しかし、私はこのク〇野郎(son of a b*tch)を本当によく知っています」(1:12)とも発言しています。ちなみにここで彼が言った「ク〇野郎」とはもちろんトランプのことです。
さて、こちらの対談の中で日本に言及したくだりがあったので訳してみました。
【拙訳】
ランダース「最近、日本で行なわれた世論調査で―アジアの観点から言えば、私は過去10年間(ウォールストリート)ジャーナルの東京支局長を務めてきましたが―、トランプに対する日本人の態度を受けて、日本人が選挙に投票するなら、70%がハリスに投票し、20%がトランプに投票するでしょう。そして、世界中の他のアメリカの同盟国でも、かなり似たような結果が得られるかもしれないと思います。アジアの聴衆に、トランプの持続力をどう説明しますか?」
スカラムチ「ええと、私が日本について言いたいこと、そしてヨーロッパやアジアの一部についても言いたいことは、これらの国々には権威主義の亡霊と台頭、ファシズムの亡霊と台頭からの記憶が遺伝的に残っているということです。日本の歴史、イギリス、フランスのパリなどについて考える場合…。フランスで育った場合、ノルマンディービーチを訪れることは、研修旅行の一つです。イギリスのロンドンで育った人なら、いつかチャーチル博物館・内閣戦時執務室を訪れるかもしれませんし、(日本で育った人なら)日本の広島平和記念資料館に行くかもしれません。それで、私がアメリカについて見つけたのは、1930年代にファシズムが台頭し、アメリカのナチス党があり、マディソン・スクエア・ガーデンでの大集会のような集会があり、これらの集会は人々によって主導されていたということです。チャールズ・リンドバーグや(チャールズ・)カフリン神父のように、彼らはフランクリン・ルーズベルトによって鎮圧されました。それで私たちは何とか民主主義を維持し、最初のアメリカ・ファースト運動を抑圧することができました。したがって、アメリカではこの記憶、暴力の記憶、恐怖の記憶、法律や法制度の確実性と予測可能性の欠如がありません。ですから、日本にいて、トランプ大統領のような指導者を見て、彼がそのように話しているのを聞いたら、『わかった、それはひどい結末になるだろう。なぜなら、ここ私の国では最悪の結果になったから』という感じになるでしょう。あるいはヨーロッパではひどい結末を迎えました。(以下略)」(5:43-7:48)
日本だとJアノンなどがトランプを支持しています。もちろんJアノンは社会全体から見ればごく少数派です。
それから、発言中に出てきた「マディソン・スクエア・ガーデンでの大集会」ですが、それを報じるニュース映像を当ブログで取り上げています。
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