陸上交通殉難者追悼之碑（築地本願寺）

　東京都中央区の築地本願寺にある、陸上交通殉難者追悼之碑を解読してみました。

【碑文】
いつ果てるともない交通事故は
日夜、多くの犠牲者を続出して
います。
今ここに　いたましい犠牲者の
追悼碑を建設し、こころから、
その冥福を追慕し、ふたたび、
このような悲惨事をくりかえし
てはならぬという警告を、より
広く、より深く、多くの人々に
うつたえ、交通事故絶滅への
礎としたい。
　昭和四十四年十一月二十日
　　陸上交通殉難者追悼碑建設会
　　　　名誉総裁　三笠宮崇仁親王
　　　　役員代表
　　　　顧問　築地本願寺輪番　下川弘義
　　　　会長　衆議院議員　川島正次郎
　　　　理事長　衆議院議員　松澤雄蔵
　　　　理事　陸上交通殉難者全国遺族会長　吉川作治
　
陸上交通殉難者追悼之碑
　
　　文明は
　尊いものか
　　　惨なるか
エンヂンの音
　　　耳
　　すまし
　　　　き
　　　く
　　　和南

（傍の碑）
この追悼碑に寄せられた國民有志の数そ
の善意に対し心から感謝いたします
　　昭和四十四年一一月二十日
　　　陸上交通殉難者追悼碑建設会
　　　　名誉総裁　三笠宮崇仁親王
　　　　役員
　　　　会長　　衆議院議員　川島正次郎
　　　　理事長　衆議院議員　松澤雄蔵
　　　　理事　陸上交通殉難者全国遺族会長　吉川作治
　
理事　衆議院議員　福田赳夫
理事　参議院議員　迫水久常
（※中略）
　　　　　　　　　（順不同）
　
　　　　　　　　　　設計施工　須藤石材株式会社

　交通事故の犠牲者を追悼すると同時に交通安全を祈願する碑。昔は交通戦争なんて言われるくらい交通事故による死者が多く、それを反映しているものと思われます。
　それから石碑の名前をチェックしてみると、理事の福田赳夫は第６７代内閣総理大臣、同じく理事の迫水久常は玉音放送の終戦詔書の起草に携わった人物と、なかなか面白い。又、（※中略）とした部分にも例えば「椎名裁定」で有名な椎名悦三郎がいたりします。
　尚、昭和４４年（１９６９年）１１月は、「セサミストリート」が放送を開始しています。

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