トランプが福島の原発事故について暴言（２０２４年、アメリカ）

　この動画は、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=aEXzVpEPmCc

出演：ドナルド・トランプ、イーロン・マスク
原題：Elon Musk and Donald Trump Discuss Nuclear Power, Safety, and Misconceptions
製作：Global Brief

あらすじ…ドナルド・トランプとイーロン・マスクが対談。話が原子力発電に及ぶ。

　トランプが福島の原発事故についてとんでもないことを言ったとか。
　というわけで、当該部分を切り抜いた動画を探し出して、これを訳してみました。

【拙訳】
トランプ「それはそうじゃない。それから、それから全てが問題だが、私にとってそれはある程度の問題なんだ。大きな問題は原子力発電なんだ。原子力の力はとても大きい。それから私が話すんだが…」
マスク「ええ、ですから…」
トランプ「そして私は阻止するんだ、第二次世界大戦を阻止するんだ。しかし真実は、そうしなければならないということだ。これはもはや、軍の戦車が行ったり来たり、お互いに撃ち合ったりするものではないからなんだ」
マスク「ええ」
トランプ「そうだ、これまで誰も見たことのないレベルの破壊と力なんだ」
マスク「ええ、それから実際には核の悪い側面があります。核戦争というとても悪い面もありますが、原子力発電はまさしく過小評価されていると思います」
トランプ「絶対にそうだ」
マスク「実際、人々が核に対して恐怖を抱いていることはご存じでしょう？　原子力発電にしても。それはただの大きな誤解です。ええと、これによって引き起こされた負傷者や死亡事故をみてみると…つまり私は石炭採鉱を取り上げようとしているわけではなく、あらゆる種類の採掘事業を取り上げようとしているわけではありません」
トランプ「そうだね」
マスク「えー、年間、一定数の負傷者数と死亡者数を考えると、原子力と（他のものを）比較したら原子力の方が実際にははるかに優れています。原子力は電力源として過小評価されており、再検討する価値があると思いますが、規制が多すぎて人々はそれを実行できません。それから…」
トランプ「多分名前を変更する必要があるね。名前はただ大まかな名前で」
マスク「その通り」
トランプ「リブランドしなければならない分野がいくつかある、良い名前を付けないと。ええと、ほら、何て名前にしようか？　いや、それはブランディングの問題がある」
マスク「ブランディングの問題ですか」
トランプ「何が起こったのか見ればわかるだろ。日本で何が起こったかを見れば、確かにブランドの問題がある。そこでは約３０００年間は立ち入ることができないと言われている。問題を抱えたロシアでも多くの悪いことが起こった。それらは問題があって２０００年は再び人が住めないそうだ。かなりひどい状況だ」
マスク「それについては、驚くほど悪くはありませんよ。日本の福島で（原子力発電事故が）起こった後のようなことは。カリフォルニアで人々が私に尋ねてきたのです。『日本から核の雲が来るのを心配していますか？』　いいえ、それはおかしい。実際は福島ですら危険ではない。私は実際に福島に飛んで、それを証明するためにテレビで地元産の野菜を食べてみせました。ええと、それから私は太陽熱水処理装置を寄付しました。そう、水処理用の太陽光発電システムを寄付しました」
トランプ「でも君、最近あまり気分がよくないから私は心配しているよ」
マスク「私は大丈夫です。ほら、広島と長崎が（核兵器で）爆撃されましたが、今では都市に（人が）満ちています」
（以下略）

　序盤でトランプは第二次世界大戦を阻止すると言っていますが、実際に第二次世界大戦は何十年も前に終わっているわけで、本来ここは第三次世界大戦と言いたかったのでしょう。
　それから福島原発事故ですが、トランプは正確な情報を仕入れていないことは明らかです。それから、原発事故はブランドどうこうで解決できる問題じゃないということも指摘しておきます。

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