武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(6)稚児ガ淵
私は藤澤七福神めぐりやら何やらで何度も江の島に行っているので、本書で江の島にまつわる伝説が出てきたら一つ取り上げないといけないなと思いました。というわけで、今回取り上げるのは江の島にある稚児ガ淵(稚児ヶ淵)の伝説です。
福島県信夫<しのぶ>郡杉妻の太平寺の稚児<ちご>白菊は、師の慈休<じきゅう>をしたって鎌倉にのぼり、建長寺塔頭<たっちゅう>広徳庵(鎌倉市山ノ内・北鎌倉駅南方八〇〇メートル)をたずねた。だが、修行のきびしい禅僧の慈休にあうことができず、生きるのぞみをなくして、この淵に身を投げたという。塚は鎌倉の日金山にある。(P199)
この話を読んだ時、これって同性愛の話じゃないかと直感しました。つまり、白菊は慈休を恋い慕うあまり、鎌倉まで押しかけてきたということです。福島県から鎌倉までわざわざやって来るというのよほどのことであるし、建長寺側もその辺の事情はわかっていて二人を会わせなかったのだと想像致します。ええ、もちろんこれは私の勝手な想像ですよ。
【参考文献】武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次)
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