武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(2)恐山の怨霊
タイトル「恐山の怨霊」はいかにも怪談のような響きですが、今回取り上げるのは坂上田村麻呂に関する伝説です。
田村麻呂は勅命をうけて、朝威になびかぬ強硬なエゾの酋長をのこらず平らげたが、その残党はなお山野にかくれていた。その後もいくたびかそむいて、賊酋はついに田村麻呂の落胤の佐井丸夫妻を殺して仇を報じた。その佐井丸らの怨霊が、この恐山のなかをいまだにさまよっているとつたえている。(P44)
佐井丸が坂上田村麻呂の子ということは、時代は平安時代初期。いまだにさまよっているとすれば、およそ1200年はさまよっていることになります。戦国時代の落武者の亡霊より長い。
【参考文献】武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次)
« 蓮舫氏が都知事になったら何が起こるのか【解説】(2024年、日本) | トップページ | 【LIVE】新党やまと・小林興起 元衆院議員が東京都知事選に出馬へ 記者会見(2024年、日本) »
「書評(歴史)」カテゴリの記事
- 社殿造営記念碑(上目黒氷川神社)(2025.01.19)
- 御大典記念樹の碑(上目黒氷川神社)(2025.01.18)
- 百度石(上目黒氷川神社)(2025.01.17)
- 松見坂由来の碑(松見坂交差点)(2025.01.16)
« 蓮舫氏が都知事になったら何が起こるのか【解説】(2024年、日本) | トップページ | 【LIVE】新党やまと・小林興起 元衆院議員が東京都知事選に出馬へ 記者会見(2024年、日本) »
コメント