無料ブログはココログ

« 武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次) | トップページ | 蓮舫氏が都知事になったら何が起こるのか【解説】(2024年、日本) »

武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(1)北海道の義経伝説

 衣川で死んだとされる源義経は、実は密かに脱出して蝦夷に渡った…という伝説があります。
 江戸時代、幕府の巡見使・近藤重蔵は、蝦夷地を探検して義経伝説の数々を聞くに至ります。

 近藤重蔵は、この伝説をエゾ地できいて驚嘆したが、じつは、これは遠い室町の世から、陸奥<むつ>の山里や、北辺の浦々、さいはての松前までも語りつたえられた奥浄瑠璃<おくじょうるり>というものによってひろめられたのであった。さらに、寛文ごろ(一六六一~七二)の写本「清悦物語」や、正徳二年(一七一二)刊の馬場信意の「義経勲功記」などの俗書がさかんに世におこなわれ、それが、東北一円に義経伝説のタネをまいていたという事柄が、すでに忘れ去られたためである。(P24-25)

 奥浄瑠璃に『清悦物語』、『義経勲功記』…。私の知らない文学が続出。私もまだまだだな。
 ともあれ、本書のスタンスは、北海道の義経伝説が広まったのは義経が実際にそこに行ったからではなく、広めたものがあった、ということにあります。少なくとも義経生存脱出を信じているようには見受けられません。

【参考文献】
武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次)

【源義経関連記事】
白旗神社&伝義経首洗井戸
電車での道順| 相州藤沢 白旗神社
伝源義経首洗井戸  神奈川県藤沢市藤沢2丁目
虎の尾を踏む男達
江戸歌舞伎「御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)」
奥富敬之『義経の悲劇』角川書店
尾崎秀樹『にっぽん裏返史』文藝春秋(4)義経の首
浄瑠璃「牛王の姫」
浄瑠璃「浄瑠璃御前物語」
高木卓訳『義経記』河出書房新社(1)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(2)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(3)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(4)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(5)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(6)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(7)
高木卓訳『義経記』河出書房新社(8)
舞の本「未来記」
源義経公武蔵坊弁慶公之像(白旗神社)
謡曲「鞍馬天狗」
謡曲「舟弁慶」
謡曲「熊坂」
義経宿陣之趾の碑(満福寺)
義経松の碑(白旗神社)

« 武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次) | トップページ | 蓮舫氏が都知事になったら何が起こるのか【解説】(2024年、日本) »

書評(歴史)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 武田静澄著『日本の伝説の旅(上)』社会思想研究会出版部(目次) | トップページ | 蓮舫氏が都知事になったら何が起こるのか【解説】(2024年、日本) »

2024年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31