ＲＦＫジュニアに対する反駁（２０２４年、アメリカ）

　この動画は、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=4D35NBLe64Q

出演：ロバート・ライシュ、ロバート・Ｆ・ケネディJr.
原題：The Case Against RFK Jr.

あらすじ…ロバート・ライシュがロバート・Ｆ・ケネディJr.に大統領選出馬断念を求める。

　今回は、陰謀論を唱えている大統領候補、ロバート・Ｆ・ケネディJr.（ＲＦＫジュニア）上院議員について取り上げます。ただし取り上げると言っても批判的にですが。
　それから念の為に言っておきますが、ここでＲＦＫジュニアが語っている陰謀論を私は信じていません。
　さて、語り手のロバート・ライシュは、クリントン政権時代に労働長官を務めた人物。ここではロバート・ライシュがＲＦＫジュニアの父親（ロバート・Ｆ・ケネディ）や伯父（ジョン・Ｆ・ケネディ）を引き合いに出して彼を批判しています。

【拙訳】
ライシュ「ＲＦＫジュニアはあなたが思っているような人物ではありません。言うのは辛いですが、彼は危険な狂人です。彼はアメリカを癒したいと主張していますが、私たちの未来に対する彼のビジョンは、憎しみに満ちた陰謀論の支持と、ドナルド・トランプと同調する寄付者から資金の大部分の提供を受けているという事実によって汚されています。虚偽で無責任で自己矛盾した主張に基く選挙運動の幕を開ける時が来ました。ＲＦＫジュニアは、水中の化学物質が人々を同性愛者やトランスジェンダーに変えているという右翼の陰謀論を繰り返し宣伝しました。彼は、COVID-19はユダヤ人を救うために不思議に設計された生物兵器だったと示唆しました」
ＲＦＫジュニア「COVID-19は白人と黒人を標的にしている。最も免疫があるのは、アシュケナージ系ユダヤ人と中国人だ」
ライシュ「彼は何年もかけて反ワクチンの嘘を広めてきました」
ＲＦＫジュニア「ハイキングコースで小さな赤ちゃんを連れている人がいましたが、私はその人に『ワクチンは打たない方がいい』と言いました」
ライシュ「そして２０２１年の著書でＲＦＫジュニアは、アンソニー・ファウチ博士が大量虐殺実験を行なってエイズの治療を妨害し、ビル・ゲイツと共謀して新型コロナウイルス感染症に関する情報を隠蔽したと、もっともらしく証拠もなしに主張しました。これらは、この国を治すどころか本気で指導しようとしている人の言葉ではありません。私はかつて父親のロバート・Ｆ・ケネディの下で働き、伯父のジョン・Ｆ・ケネディを尊敬していますが、ロバート・Ｆ・ケネディJr.がこのように話すのを見て心を痛めています。私が知っていたロバート・Ｆ・ケネディは、致死性のウイルスが特定の人種を標的にしているなどとは決して示唆しないであろうことは知っていましたし、ジョン・Ｆ・ケネディは大統領として、国民、特に全ての就学前児童の保護をできるだけ早く達成するためにワクチン接種支援法に署名しました。彼の著名な姓（ケネディ）と潜在的なスポイラー（票割れ）としての役割がなければ、ＲＦＫジュニアは増え続ける非主流の政治家集団の中のただのクズにすぎなかったでしょう。彼がドナルド・トランプやマージョリー・テイラー・グリーンらとトップの支持者を共有、あるいはトランプの同盟者であるロジャー・ストーンやスティーヴ・バノンが彼に最初に立候補するよう勧めたのは偶然ではありません。しかしケネディのブランドは政治の黄金であり、選挙戦をドナルド・トランプに傾けるのに充分に同情的な有権者を引き離す可能性があります。２０２０年にアリゾナ州、ジョージア州、ウィスコンシン州で民主主義が４４０００票で勝利しました。もしＲＦＫジュニアもしくは第三党の候補者がバイデンの得票のほんの一部を引き離し、トランプ支持層が彼に留まれば、それらはドナルド・トランプに勝利をもたらすことになるでしょう。もし（ＲＦＫ）ジュニアが、父親が戦い、最終的にそのために亡くなった原則を少しでも尊重するなら、彼は直ちに立候補を取り下げることでしょう」

　ロバート・ライシュは票割れ、つまりＲＦＫジュニアが民主党票の一部をバイデンから奪い取って、その結果、トランプ再選につながることを警戒しています。その一方で、反ワクチンの票がトランプからＲＦＫジュニアに流れるのではないかという観測もあります。というのは、トランプ支持者の中には反ワクチン派が多いのですが、実はトランプはワクチン推進派だからです。
　実際のところこれがどうなるのか、私にはわかりませんが、警戒しておくに越したことはないといったところか。
　ところで、ここで改めてＲＦＫジュニアが語る陰謀論を見ると、正直言って地味ですな。マージョリー・テイラー・グリーンのように突き抜けていない。まあ、こんなことは突き抜けなくていいんですけどね。

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