題目碑兼山号碑（青柳寺）

　神奈川県相模原市南区の青柳寺にある、題目碑兼山号碑を解読してみました。これは正面にお題目が書いてあるので題目碑であると見たのですが、山門の前にあって台座正面に寺の名前が書いてあるので、山号碑の役割も兼ねていると判断。とりあえず呼称は「題目碑兼山号碑」としました。
　尚、同寺の境内には他にも複数の題目碑を確認できたのですが、今回解読できた題目碑はこれだけです。

【碑文】
（正面）
南無妙法蓮華経

（右面）
一切業障海皆從妄
想生若欲懺悔者
　　　　　［印］

（左面）
端坐思實相衆罪如
霜露慧日能消除

（背面）
　昭和五十六年十月
宗祖七百遠忌御報恩
　竝開山第四百年記念
　
当山第二十五世
権大僧正雲濤日政（花押）
　　　　　　拝書
　
当山第二十六世
僧正方運日翁
　　　　　代

（台座・正面）
青柳寺

　側面の漢文は、調べてみると『観普賢菩薩行法経』の一節でした。

一切業障海　皆従妄想生　若欲懺悔者
端坐思實相　衆罪如霜露　慧日能消除

　あいにく私には経典の講義を開陳できるだけの知識は持ち合わせていないので、上記の一節についての解説はしません。もしどうしても知りたいのでしたら、その道の先達に訊くか典拠に当たるかすればいいんじゃないでしょうか（適当）。

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