観音霊場札所の碑（明照院）

　東京都調布市の明照院にある、観音霊場札所の碑を解読してみました。

【碑文】
（正面）
観音霊場札所　多摩川第十八番／京王第十一番
　　　　善光寺貫主大僧正義薫謹書（花押）

（背面）
昭和六十年四月吉日建之
　　多摩川観音霊場開創記念
　　　　　　　當山第廿五世亮徳代

　碑文中の「多摩川第十八番」とは、明照院が多摩川三十四ヶ所観音霊場の第１８番であることを示し、「京王第十一番」とは京王三十三ヶ所観音霊場の第１１番であることを示しています。ただし、京王三十三ヶ所観音霊場は今は廃れている模様。諸行無常。
　それから揮毫者の義薫は、長野の善光寺９８世貫主大勧進住職・三浦義薫。義薫の名は明照院の「山号碑」や「調布七福神札所の碑」にもあります。
　尚、昭和６０年（１９８５年）４月は、電電公社が民営化されてＮＴＴが発足しています。