ドラゴンボールの作者、鳥山明(68)死去(2024年、イギリス)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=Wd7voKMwu-c
出演:レイナ・デニソン
原題:Dragon Ball creator Akira Toriyama dies aged 68
製作:BBC
あらすじ…鳥山明の死去を受けて、彼と彼の作品(『ドラゴンボール』)の影響力について専門家に話を聞く。
鳥山明についての説明はここでは省く。
鳥山明の死去が海外ではどう報じられているかの一例として紹介します。
【拙訳】
「『ドラゴンボール』の作者で、最も影響力があり、最も売れた日本の漫画家の一人である鳥山明氏が68歳で亡くなりました。公式発表によると、脳に血栓ができていたとのことです。『ドラゴンボール』は40年前に初めて連載されたマンガでした。世界的に大ヒットし、アニメ映画やビデオゲームとなっています。このシリーズには、邪悪な敵から世界を守るためにドラゴンが入った魔法のボールを集める少年が登場します。彼が亡くなった時、スタジオはいくつかのプロジェクトに取り組んでいたと述べました。これについての詳細は、レイナ・デニソン博士に話していただきましょう。ブリストル大学の映画とデジタルアートの教授です。彼が残した遺産について教えて下さい」
デニソン「鳥山明はこれまでで最も影響力のあるマンガ家の一人です。彼は日本のマンガのジャンル―少年マンガあるいはボーイズマンガとして知られています―に影響を与えています。これは日本と世界で最も人気があるジャンルです。もちろん『ナルト』や『ワンピース』のような作品やマンガ作者に影響を与えています。又、御存じのように美術展から抗議活動に至るまで、あらゆるものに影響を与えた人物でもあります。特に南米のような所では、彼はこの分野で非常に影響力のある人物です」
「『ドラゴンボール』について教えて下さい。そこでは画面に何人かのキャラクターが表示されますが、巨大なシリーズは多くの視聴者がよく知っています」
デニソン「それは1980年代に誕生しました。1984年に誕生し、成長を続ける日本のマンガとメディア市場に完璧に位置していたので、すぐにアニメ化されました。有名な『ドラゴンボールZ』は本当に世界を席巻したアニメシリーズの第2部であり、マンガは1年以上にわたってアニメ化されました。今では21の異なる国と言語があると思いますが、アニメは元々36カ国に持ち込まれたと思います。そのため、その歴史の一部としてまさに完璧な国際的な広がりがあり、それが世界中で人気になるだけでなく、日本国外の主要なフランチャイズにもなりました。今では17種類の長編アニメーション映画があると思います。マンガだけで売り上げが約1億6000万部に達しました」
「マンガを有名にするのに貢献したという鳥山明の功績を信じますか?」
デニソン「絶対にそうです。彼は世界中で(マンガの)ファンが増え始めた時期に登場しました。そしてそこではテキストを共有していました。私が最初に『ドラゴンボール』に出会ったのは、サウスヨークシャーに住んでいた時に中国の友人からマンガを紹介されたことでした。驚くほどよく旅をするストーリーで、中国から始まるもので、実際には『西遊記』の改作であり、主人公の孫悟空は猿の王から名付けられました」
「彼の政治的影響力の点でも簡単に触れましたが、どうだったでしょうか? 彼は日本や海外で政治的な影響力を持っていますか?」
デニソン「彼はとても物静かな人物で、かなり隠遁的な人物でしたが、日本国内で自分の資料の管理には常に細心の注意を払っていました。そして彼は何世代にもわたって日本で非常に人気がありました。なぜなら彼の物語は、成功したキャラクターの物語を語るだけではなく、成功するために必要な回復力と決意の物語を伝えていると思うからです。これは、チリのような場所で、抗議活動の一部として実際に『ドラゴンボール』のレプリカを使用した最近の学生行進に反映されているのを私たちが目にしていると思います」
「あともう一つだけ質問を。鳥山明が日本文化を世界中に広めた功績をどう評価しますか? つまり、カワイイは現在も大きな存在です。ロンドンでも展覧会が開催されています。ほら、マンガであれ、カワイイであれ、ビヨンド・ジャパンであれ、多くの人がそのイメージを真似してきました」
デニソン「確かにそうですね。鳥山の『ドラゴンボール』は数年前に大英博物館のマンガ展にも展示されました。彼は知られるようになった特定の種類の美学―マンガの美学―を広めた主要人物です。確かに特に少年マンガのジャンルに多大な影響力を持っているので、カワイイという点だけでなく、マンガの一種のユーモアとアクションという点で今では有名になっています。あのトゲのある髪の少年の比喩があって、それはとても素晴らしいです。鳥山(のマンガ)は、大衆化された作品です」
「ありがとうございました。レイナ・デニソン博士でした」
大英博物館のマンガ展「The Citi exhibition Manga」は2019年に開催されたもので、私も報道を目にした記憶があります。
ただ、抗議活動の方は知りませんでしたわ。調べてみると、2011年にチリのサンディエゴで元気玉が使われたらしい。下記の映像中でも「ゲンキダマ」と言っています。
↓証拠映像
https://www.youtube.com/watch?v=a5v9uqPlpwI
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