若山牧水歌碑(立川駅北口)
東京都立川市の立川駅北口にある、若山牧水歌碑を解読してみました。
【碑文】
(表)
旅にて詠める 牧水
立川の驛の古茶屋
さくら樹のもみぢの
かげに見送りし子よ
(裏)
建碑のことば
市政施行十週(ママ)年を迎へ郷土立川の過去を顧み
其の遙かなる將來を望む里程標として之を建つ
賛助者の御芳名
石井守
川野秀夫
山田平次郎
木村政長
(中略)
千九百五十年十二月一日
發起人 佐藤吉熊
補助者 小室兼吉
同 岡崎清平
濱中石材店刻
傍に立つ説明板によると、若山牧水が「明治39年に奥多摩への旅行の途中立川駅前で休憩した時に詠んだ作品」とのこと。今だったら奥多摩旅行をする場合、立川駅は通過するか、せいぜい短時間の待ち合わせくらいで済むんでしょうけど、当時(明治39年=1906年)は古茶屋で休憩するほどだった、ということなのでしょう。
それから、短歌の中に「もみぢ」とあることから、季節は秋であると知れます。桜というと花ばかりが注目されがちですが、この短歌では紅葉に目を向けています。そういえば桜も紅葉になるんだった。
ちなみに現在、この歌碑の周辺はコンクリートジャングルでガチガチに固められているので、紅葉も何もあったもんじゃないです。
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