庚申塔(6)(白旗神社)
神奈川県藤沢市の白旗神社にある、庚申塔を解読してみました。
【碑文】
(正面)
庚申供養塔
(左面)
文政七甲申年
十一月吉祥日
(右面)
願主
諏訪ヶ谷戸講中
碑文中の「文政」の「政」の字は「正」の下に「攵」を配置しており、私はこれが「政」の俗字だと気付くのにちょっと時間がかかりました。
又、願主は「諏訪ヶ谷戸講中」とありますが、こちらの白旗神社から東へ行ったところの大鋸(だいぎり)という地に諏訪神社があるので、この講はその近辺の谷戸(やと。丘陵地が侵食されて形成された谷状の地形)にあった一団だと思われます。
尚、文政7年(1824年)は江戸時代後期で、この年にイギリス船員が薩摩の宝島に上陸して牛を奪う事件が発生しています。
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