スチュアート・パーマー「狙われた男」
あらすじ…コーンウォールの漁村に住むアラン・ペンダーヴィスがホームズのところへやってくる。何者かから脅迫を受け、銃撃されたというのだ。話を聞いたホームズは、グレグスン警部に連絡してアランの弟ジューナル・ペンダーヴィスを逮捕させるが…。
登場人物は以下の通り。
シャーロック・ホームズ――――探偵。
ジョン・ワトスン―――――――ホームズの相棒
アラン・ペンダーヴィス――――依頼人。
ジューナル・ペンダーヴィス――アランの弟。
グレグスン――――――――――スコットランドヤードの警部。
オーウェンズ―――――――――警部補。
トレニデス――――――――――巡査。
さて、今回の依頼人であるアラン・ペンダーヴィスは、「伯母がわずかばかりの年金を遺してくれたので、鳥の写真を撮る道楽に時間を費している」(P77)という人物で、いわば世捨て人みたいなものでしょう。
こんな世捨て人を狙うというのは奇妙に思えるかもしれませんが、それでも狙われる理由はいくつか考えられます。例えば、その人物が過去に何かやらかして恨みを買っていたとか、犯人が別の人物と取り違えて狙っている、などです。これ以上書くとネタバレになるかもしれないのでこれくらいにしておきますが、ともかくも動機の線から考えてみるのもいい。
【参考文献】
各務三郎編『ホームズ贋作展覧会』河出書房新社(目次)
【関連記事】
シャーロック・ホームズ(目次)
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