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雑誌『禁談』(5)わらべ唄に隠された徳川埋蔵金の在処(P91-94)

 本記事によると、徳川埋蔵金は○○○○○に隠されていて、服部半蔵=松尾芭蕉がその隠し場所をわらべ唄にして全国に流布したという。
 どこから突っ込んでよいのか困ってしまいますが、まずは服部半蔵について。服部半蔵といえば、徳川家康に仕えた武将・服部半蔵正成が有名で、一般的に服部半蔵といえば正成を指します。しかし実は服部家の当主は代々半蔵を名乗っているので、松尾芭蕉の正体とされる服部半蔵は正成より後の代の半蔵ということになります。もちろん服部半蔵=松尾芭蕉ならば、ですが。
 次に、わらべ唄の流布について。松尾芭蕉がわざわざ各地を巡って、なぜそんな手の込んだことをするのか不明です。そういった疑問が存在することは編集部も承知しているようで、記事では幾つかの仮説を述べた後で、「残念ながら、その答えはまだ出ていない」(P93)とのこと。もっともらしい埋蔵金伝説を構築するのなら、この辺はもうちょっと詰めた方がいいでしょうな。

禁談 近代麻雀2/15増刊号

【参考文献】
『禁談 近代麻雀2/15増刊号』竹書房(目次)

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武田静澄著『日本の伝説の旅(下)』社会思想研究会出版部(5)クリの長者の埋蔵金
松岡和子訳『アテネのタイモン シェイクスピア全集29』筑摩書房
八重野充弘『埋蔵金伝説を歩く ボクはトレジャーハンター』角川学芸出版
魯迅「白光」

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