樋口一葉「この子」
あらすじ…裁判官の夫との仲が悪くなった女性が独白する。
女性の独白という形式の作品。
女性の独白といえば太宰治が得意とする分野ですが、太宰治の「きりぎりす」などと較べると「この子」はどうしても見劣りがしてしまいます。例えばネタバレ防止のために詳細は伏せますが、あの結末は作者(樋口一葉)が平凡な終わらせ方をしたなという印象を受けます。
【参考文献】
樋口一葉作『大つごもり・十三夜 他五篇』岩波書店(目次)
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