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樋口一葉「大つごもり」

あらすじ…富裕な山村家の女中奉公しているお峰(峯)は、極貧生活を送る伯父一家のために給金の前借りを申し出ることにする。そして大晦日、山村家に放蕩息子の石之助が帰宅する。

 山村家について、こんな記述がありました。

世間に下女つかふ人も多けれど、山村ほど下女の替る家は有まじ、月に二人は平常の事、三日四日に帰りしもあれば一夜居て逃出しもあらん(P8-9)

 従業員がすぐに辞めてしまうというのは、ブラック企業の特徴の一つです。山村家がブラック企業ならば、そこに勤めるお峰は社畜と言うべきでしょうか。

 ところで、本作は上・下に分かれていて、(下)でいきなり石之助の描写が始まります。しかもこの石之助、物語の中で重要な役割を果たします。それまで全然出てこなかったのに、急なことですな。
 ひょっとしたら、石之助は作者(樋口一葉)の構想では最初の内はいなかったんじゃないか。物語を面白くするために急遽登場させたのではないかと思えてきました。ああ、もちろんこれは私の勝手な想像ですよ。

【参考文献】
樋口一葉作『大つごもり・十三夜 他五篇』岩波書店(目次)

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