麗新の像(JR板橋駅前)
東京のJR板橋駅前にある、麗新の像(こちらは北区にある)の碑文を解読してみました。
【碑文】
(台座・正面)
麗新
北村治禧作
(台座・左面)
この彫刻は
ふるさと創生基金
運用益金活用事業
として設置された
ものです
平成四年三月
東京都北区
北村治禧(はるき)(1915-2001)は彫刻家。北村西望の子。
それから、台座左面の碑文に「ふるさと創生基金運用益金活用事業」とあるのに注目。ああ、これはいわゆる「ふるさと創生事業」の一環として建てられたものでしたか。
ふるさと創生事業はバブル時代に竹下登政権が自治体に1億円ずつ交付したもので、バラマキ批判が当時からあったし、貰った自治体もハコモノやモニュメントをとりあえず建てて批判されていましたっけ。
さて、それではこの「麗新の像」は、ふるさと創生事業としてはどうなんでしょうか?
愚考するに、駅前にこういうオブジェを設置すること自体は結構なことだと思います。目印にもなるし、中には渋谷のハチ公像のようにその地のシンボル的存在になっているものさえあるくらいですからね。
でも、ふるさと創生事業でわざわざ作るものなのだろうかという疑問があります。駅前のオブジェなんて、そんなものとは関係なく作ってもいいものだからです。
それからさらに疑問がもう一つ。費用対効果は? 先述のハチ公像くらいの人気者なら充分モトが取れるのでしょうけど、果たして麗新の像は? …まあ、少なくともこうしてふるさと創生事業の一例として取り上げられる効果はありますかね。
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