曾我神社造營之碑（箱根神社）

　神奈川県足柄下郡箱根町の箱根神社にある、曾我神社造營之碑を解読してみました。

【碑文】
曾我神社
造營之碑
　　曽我兄弟八百年祭の碑
　鎌倉時代　建久四年（一一九三）五月二十八日
曽我兄弟が　父親の仇討本懐を遂げ　殉難してから
八百年　今茲に兄弟の威徳を偲び　平成の大御代に
甦りを念って　式年大祭を奉仕し　御本殿造営等幾
多の記念奉賛事業を奉修した
　また曽我物語を出版し　箱根　小田原とその周辺
に記念行事を盛んに行い
武道場に於ては　初の居
合道全国選抜八段戦と
弓道大会を催し　文武両
道を興隆して　以て御神
徳の宣揚につとめた
　この間　七九〇年祭を
契機に奉賛会を組織して拝殿の建立と境内整備等
の記念事業を奉修し　かつまた武道場を建設して
青少年教化の道場とした　寄託された氏子崇敬者
各位の御芳志に感謝しつつ弥栄を祈念する
　　平成五癸酉年　祥月命日
　　　　　　　　　　　　　　　　宮司敬白

　碑文を読む限りでは、タイトルは「曾我神社造營之碑」と「曽我兄弟八百年祭の碑」の２種類があるようですが、とりあえずここでは上の方にあるものを採用しました。
　それから、曽我兄弟（曾我兄弟）の仇討ちは有名な話なのでここでは省略。こちらの碑文でも仇討ちの詳しい説明がないことから、読み手も当然知っているはずだという姿勢がうかがえます。
　尚、箱根神社から北東へ行ったところに曽我兄弟の墓（と伝えられる供養塔）があります。曽我兄弟ファンはそちらへも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか（少々離れているので、自動車かバスを利用するべし）。

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