司馬老太郎「彰義隊胸算用」
あらすじ…江戸に官軍が迫る中、江戸では彰義隊が結成されることになる。寺沢新太郎は彰義隊の会頭に天野八郎を推すが、会頭に決まったのは渋沢成一郎だった。
渋沢成一郎は渋沢栄一の従兄。
ちなみにこの渋沢成一郎が彰義隊の会頭に決まった直後、寺沢新太郎はこんなセリフを吐いています。
「まあ諸君、せっかく決まった会頭だ。しかしろくでもねえ野郎だとわかったら、さっさと斬ってしまえばいい」(P369)
一般的に軍隊の世界では上官殺しは重罪なのですが、どうも彰義隊くらいになるとその辺の常識が吹っ飛んでしまっているようです。
【参考文献】
司馬遼太郎『幕末』文藝春秋(目次)
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