庚申塔(1)(龍口寺)
神奈川県藤沢市の龍口寺の萬人歯骨塚の傍にある、庚申塔(享保八年版)を解読してみました。
【碑文】
享保八癸卯稔腰越邑
南無妙法蓮華経奉納帝釈 講中
六月十九日川向町
(※下段は氏名を記すも解読できず)
この供養塔は庚申塔だとは書いていませんが、庚申塔にはおなじみの三猿が描かれている上、隣に立っている、これとよく似た供養塔を解読したところ庚申塔だと思われるので(庚申塔(2))、こちらも庚申塔であると判断しました。
それから、碑文中の「稔」は年、「邑」は村と同じ意味。又、龍口寺の近くには腰越状で有名な腰越の地があります。それから南無妙法蓮華経とお題目が書いてあるのは、龍口寺が日蓮宗だからです。
最後に、享保8年(1723年)に何があったかというと、徳川吉宗により足高の制が施行されています。
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