山号碑(高尾山登山口)
東京都八王子市の高尾山登山口にある、高尾山薬王院の山号碑を解読してみました。
【碑文】
(正面)
高尾山薬王院
(右面)
昭和十七年孟秋 現董 保立俊恵(花押)
(左面)
皇紀二千六百年記念
(背面)
助業者
金井善太郎
栗原猪三郎
柳沢定治
神田萬次郎
町田幸次郎
赤かんざし 金井善次郎商店
孟秋は初秋の意。尚、碑文の「秋」の字は偏と旁が逆になっています。
現董は現在の董持(住職)の意。保立俊恵は高尾山薬王院第29代貫首。
又、「皇紀二千六百年記念」とありますが、皇紀2600年は西暦1940年(昭和15年)であり、この山号碑が建てられたのはその2年後。昭和17年(1942年)の初秋の頃というと、ソ連でスターリングラード攻防戦が行われています。
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