赤い蜃気楼がいかにトランプの投票不正の見方を先鋭化させたか(2022年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/FP-OSuKTfpA
出演:ジェイソン・ミラー、ドナルド・トランプ
原題:How the red mirage shaped Trump’s view of election fraud
製作:ワシントン・ポスト
あらすじ…2021年1月6日に発生した連邦議事堂襲撃事件の要因の一つとなった「赤い蜃気楼」について語る。
とりあえず訳してみました。
【拙訳】
ジェイソン・ミラー「議論が行われていたため、人々は赤い波もしくは赤い蜃気楼で何が起こるか知ることなく少々悲観的になっていたと思います」
『赤い蜃気楼』は、より多くの結果が出てくるにつれてジョー・バイデンが逆転する前の、ドナルド・トランプ大統領がその時のリードを示しているように見える、2020年大統領選挙における投票期日前の状況を説明するフレーズです。
その概念は、連邦議事堂襲撃事件の公聴会で再浮上し、その議事堂襲撃へとつながった出来事を理解する手助けになります。
暴徒「ホワイトハウスを奪え! 今だ!」
トランプは自分の支持者たちに、2020年の選挙の間、直接投票を奨励しました。
ドナルド・トランプ大統領(当時)「郵便投票は恐ろしいことだと思うよ」
これにより、投開票日の夜の早い段階では共和党に有利になります。彼らの投票用紙は直ちに集計され、赤い波と呼ばれる姿をもたらしたのです。
しかし民主党員の郵便投票―主にCOVID(新型コロナウイルス)のせいで―による投票用紙は後で集計されるでしょう。従って、遅くなるにつれて差が縮まります。
クリス・スタイアーウォルト(フォックス・ニュース政治部記者)「だから、全ての選挙、そして明白な国政選挙、共和党のリードを見ることを期待するのです。ですがそれは本当のリードではないのです。ジグソーパズルをはめる時、どのピースを最初にはめるのかは重要ではありません。(どこからはめようとも結局は)同じ絵になるのです」
ゾー・ローレン下院議員「それで、この赤い蜃気楼、これが本当に投開票日の夜に起こることをあなたは予期したと」
クリス・スタイアーウォルト「いつだって起こる」
2020年の選挙結果の前例のない遅延は、早期の共和党勝利という誤った姿をもたらしました。そしてこの赤い蜃気楼は、大統領に成功の感覚を生み出し、ジョー・バイデンが後で勝利を宣言した時に、彼はこれを不正の証拠として引用しました。
しかし連邦議事堂襲撃事件の公聴会の証言によると、トランプの内輪のメンバーは、選挙に先立ってダイナミックな赤い蜃気楼について彼に簡単に説明しました。
ビル・ステピエン「投票者に投票日のみの投票を促すことは多くのチャンスを逃します」
私は2020年のアメリカ大統領選挙の開票状況を、ヤフーの特設ページなどでリアルタイムで見ていたのですが、開票直後はトランプがリードしていました。しかし徐々にバイデンが票を伸ばし遂には逆転しました。これは農村部(共和党支持が大きい)の集計が早く進んだのに対し、都市部(民主党支持が大きい)や郵便投票の集計が遅れていたからだと説明されていました。
なるほど、あの序盤のトランプのリード(に見える現象)が「赤い蜃気楼」だったというわけですか。ちなみに赤は共和党のシンボルカラーです。
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