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秋葉講及び常夜灯由来の碑(大石神社)

 神奈川県横浜市緑区の大石神社にある、秋葉講及び常夜灯由来の碑を解読してみました。

秋葉講及び常夜灯由来の碑

【碑文】
(表)
  秋葉講及び常夜灯由来
 秋葉講は、静岡県周智郡春野町に在る秋葉山本宮秋
葉神社の祭神、火之迦具土大神を防火、鎮火の神とし
て信仰する人々の組織である。歴史的には、貞享二年
(一六八五年)山腹に盛大な三尺坊大権現が建設され
てから、庶民の間に続々と秋葉講が生まれた。
長津田における秋葉講は、天保二年(一八三一年)長
津田宿(現御幸通り)、東光寺、(現東向地)、御前
田の部落の信者によって結成され、講中では、毎年秋
葉神社へ代参を送り、神符(お札)を拝領し家の神棚
に供え、防火、鎮火の守り神として崇敬し代々引き継
がれて今日に至っている。
今回、ここに移築した常夜灯は、天保十四年(一八四
三年)に建立され、当初は大石神社女坂の麓右側の小
高い所にあったが、昭和二十九年大山街道が拡巾整備さ
れた際、旧道と新道の分岐する長津田町二七六〇番地
に移転し、この程地主の御都合により大石神社奉賛会
の御協力を得て、この地に移築整備したものである。
  昭和六十二年五月吉日
                    講中一同

(裏)
    秋葉講々中
講元    河原一昭
世話人   小池一夫
      井上哲
      井上秀雄
建設委員  小泉松五郎
      岩崎武彦
      柳田盈文
      久保田満
宿     河原忠司
      鴨志田廣
      久保田源次郎
      窪田三郎
      久保田弘
      小池行雄
      新倉勇
      新倉一夫
      井上俊之助
      河原武夫
      河原秀明
      小泉桂一
      杉山市蔵

      内藤幸吉
      野路實
      森福一
      河原ナツ子
      河原勇
      本所幸一
東向地   井上祥蔵
      井上レン
      高橋定雄
      井上実
      井上悦男
      井上貞雄
      井上征
      高橋武一
御前田   小池貞雄
      小川丈一郎
      友井重吉
      柳田昭雄

 火の神には火をコントロールする力があるので、火の神に祈ることで火を制御(鎮火・防火)してもらおうという信仰です。疫病除けを牛頭天王に祈願するのと原理は同じと言っていい。
 ところで、この石碑には秋葉講の講員の名前が刻まれていますが、同神社の境内に立つ「宗教法人 大石社 本殿・境内整備寄進者芳銘碑」に登場する氏名と同一のものがいくつも見受けられます(例:河原一昭)。探してみるのもいいんじゃないでしょうか。

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