おい、この大統領を支持した共和党員よ:まだグレートとか言ってんの?(2021年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/JpUxQyLCBbk
出演:スティーブン・コルベア
原題:Hey, Republicans Who Supported This President: Are We Great Again Yet? - LIVE MONOLOGUE
あらすじ…スティーブン・コルベアが怒りをぶちまける。
2021年1月6日の連邦議事堂襲撃事件を受けて放送されたものです。長いですが訳してみました。
【拙訳】
コルベア「やあ皆さん、臨時中継の『レイトショー』にようこそ! 司会のスティーブン・コルベアです。これが中継だって知ってます? もしこれが中継じゃなかったら、私のこの死角全部が編集でカットされちゃいます。でも私がショーで本当にしたいのはこれからやろうとしていることで、やりたくもありません。神は慈悲深いからです。たまに私たちがこのショーで話すものに、いくつかの暗いテーマがあります。しかし私は本当に今夜、動揺しています。あなたたちもそうだと確信しています。
おい、この大統領(トランプ)を支持した共和党員よ、特に今日議会に出席した人たち、君たちはこの大統領のファシストのレトリックを5年間甘やかしてきたのにはもうこりごりだろ? 誰の支持者が議事堂を焼き尽くしたいと思うんだ? 今日、連邦議事堂が1814年以来初めて占拠されて女性が死んだんだぞ! 誰がこうなるってわかった? みんな、私のような者でさえ(予想できなかった)。これは私が見たものの中で最も衝撃的で、最も悲劇的で、驚きのないことです。何年もの間、人々はあなたを臆病者だと言ってきました。もし大統領に民主主義について何度も嘘をつくようにさせて、その嘘に参加し、そうじゃないとわかっていても彼が正しいと言えば、恐ろしい代償を支払う羽目になりますよ。だがそんな(代償を)払わなければならないなんて思ってもみなかった。
私は本当にあなたたちが減税を楽しむのを望んでいます。それから(最高裁)判事、(トランプが任命した)判事たちは本当に一生懸命働くでしょう。彼らはそのバカどもを投獄するのに忙しくなるでしょうよ。これを起こさせた共和党員を含む『バカども』のせいでね。
ジョッシュ・ホーリー上院議員、お前は議事堂の外で襲撃者に向かってバカな拳を挙げてたよな。見ろよ、ブラックパワーの反対みたいだ。本当はその名前があるはずです。それから明らかに、彼は拳を閉じ続けなければなりません。もし彼がそれを開いたら、彼の手が血まみれだとわかってしまうからです。
そういえば、あんたはどうだい、フォックス・ニュース? 多分何年もの間、彼(トランプ)の陰謀論について考えてるだろ。これとは何か関係あるかい? おい、いいか。ほら、私たちには意見の側面とニュースの側面がある。いいか、私たちはルピーおじさんのためにコインを回して潤滑カテーテルを売ろうとしているだけです。潤滑カテーテルみたいなのね。自分の意見に固執することができ、その潤滑をスキップできます。
これは連邦議事堂を襲撃した数千人のMAGA(※1)の抗議者たちです。これは合衆国史上恐ろしい日です。しかしながら、どれくらい長い? これを説明する唯一の方法があります」
トランプ「法と秩序!」
コルベア「いいや、それじゃない」
トランプ「アメリカの大虐殺」
コルベア「それだ! ジョニー、彼らが何に勝ったのか教えてやれ」
ジョニー「第二次南北戦争! そしてブロイヒルの小部屋の家具! 核戦争後のスタイルで食事ができるぞ! 返すよ、スティーブ!」
コルベア「ほら、今日は憲法で義務付けられた、新大統領が就任するための最終段階でした。基本的に選挙人の投票結果にゴム印を捺すだけの議会の合同会議です。この時だけは、100人以上の共和党の下院議員と少なくとも13人の共和党上院議員は、有権者の不正の疑惑があるとして幾つかの州の投票結果を拒否することにしていました。ルディ・ジュリアーニ(※2)がどれほど情熱的におしゃべりしたとしても一人の裁判官に証明するのに失敗したのと同じ有権者の不正ですよ!
今朝、ホワイトハウスのすぐそばで開催されたトランプの集会で、大統領は議事堂の建物へ向けて行進するよう暴徒を扇動しました」
トランプ「我々は議事堂へ行くんだ。そして我々は民主党が絶望的だと知らしめるんだ。彼らは決して何にも投票しない、1票さえも! だが我々は自分たちの共和党員に、弱い者たちに(投票を)させよう。なぜなら強い奴は我々の助けを全く必要としないからだ。我々は彼らに、自分たちの国を取り戻すのに必要な、一種の誇りと大胆さを与えよう。だからペンシルベニア通りを歩こう」
トランプ「我々は歩くんだ、そして私は君たちと共にいるだろう。我々は歩くんだ。望む者は誰でも歩くんだ。でもここだと思うんだ。我々は議事堂へ歩くんだ!」
コルベア「もし私がそれを言ったら、その記録があるため、私は暴動を扇動したとして逮捕されたでしょう。ですがもちろん、あと15日間は大統領を逮捕できません。そして彼が行動を指示した自分の支持者たち:ある意味でこう振舞う…何ていう言葉だったかな? …嘆かわしい、だ。
彼らはペンシルベニア通りを行進し、バリケードを襲撃しました。見て下さい。壁が有効だってまだ思ってる?(※3)」
(以下略)
※1.トランプのスローガン"Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)"の頭文字。
※2.ジュリアーニは当時、トランプの顧問弁護士で、選挙結果をひっくり返そうと法廷闘争を繰り広げていた。連敗を重ねていたが。
※3.トランプが建設したトランプ・ウォールを当てこすっている。トランプ支持者たちが高い壁を登ることによって、いざとなったら高い壁は大した障壁にならないということを証明してしまったと言える。
これで大体、全体の3分の1くらいですが、長くなってきたのでここまでとさせていただきます。ともかくも、コルベアはこの調子で怒りをぶちまけ続けます。
その怒り、ごもっとも。しかしその怒りのせいで、ジョークを差し挟んできても全然笑えませんでしたわ。
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