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柳田國男「神道私見」

あらすじ…柳田國男が神道について色々と語る。

 柳田國男の講演を採録したもの。論文に較べればわかりやすいのですが、それでもやはり相応の知識が求められます。例えば「荷田翁」(P596)という名前がひょっこり出てきますが、それが荷田春満のことであることまでは説明していません。そこまで言わなくてもわかるだろ、と聴衆に期待しているかのようです。
 それはさておき、私は以前、柳田國男の「人を神に祀る風習」のレビュー記事の中で、高尾山の霊神の石碑について云々しました。そして今回、「神道私見」の中にそれと関係がありそうな箇所を発見。以下に引用します。

そこで御霊と称して祟りを恐れて祭った神以外に、今日の意味において優れたる人格の人を神とするに至ったのは、あるいは天海僧正の神道とでも申しましょうか、かの東照権現の宮などが最初ではなかろうかと思っております。それがわずかな年月の間に全国の風となりましたのは時勢であります。明治以後にもこの例が多数に増加しまして、これをもって日本今日の神祇道ということはできますが(以下略)(P623)

 高尾山の石碑に霊神として祀られた人たちは、無論のこと徳川家康に及ぶべくもありませんが、「優れたる人格の人」として尊敬を集めてはいたことでしょう。とすると、あれらの石碑は東照権現の宮の信仰のなれの果て、ということになるでしょうか。

【参考文献】
『柳田國男全集13』筑摩書房(目次)

【関連記事】
高尾山の石碑(目次)

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