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スター・ウォーズ:明日が来、明日が去り(2021年、アメリカ)

 この自主製作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/7xOT7eiK_Ls

監督:ジョセフ・パルコーニ
出演:ドン・バーンズ、エリック・トンプソン、ライアン・フォレスタ、トーマス・“TKトミー”・ヴァンダーモーテル、ピーター・G・ミハレンコ、マイケル・J・バーンズ
原題:Tomorrow & Tomorrow
備考:SF

あらすじ…ダース・ベイダーが妻(パドメ)の墓参りをする。

 『スター・ウォーズ』とシェイクスピアの『マクベス』を組み合わせています。
 ベイダーは「女王は死んだ」と述べた後、マクベスの「明日が来、明日が去り」のセリフを続けます。少々長いですが、当該部分の和訳を引用します。

 あれも、いつかは死なねばならなかったのだ、一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞くときが。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終りに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火! 人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何の取りとめもありはせぬ。(『マクベス』第五幕第五場、P110)

 原作の『マクベス』で上記のセリフが出てくるのは、マクベス自身が狂気に苛まれながら、敵の大軍がそこまで迫っていて、しかも自分を長年支えてきた妻が死んでしまった、という絶望的な状況下にあります。
 それでこそ上記のセリフが凄みを増してくるのですが、こちらの作品ではそこまで絶望的な状況には見えない。そもそもダース・ベイダーはダークサイドに堕ちてはいるものの狂っているわけではありません。
 もっとも、ダース・ベイダーの主観としては絶望している、と見ることもできます。

【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社

【関連記事】
シェイクスピア(目次)
スター・ウォーズ(目次)

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