尾崎秀樹『にっぽん裏返史』文藝春秋(2)慶安事件の四日間
冒頭、由比正雪についてこんなことを書いています。
由比正雪を首謀者とする慶安事件がおこったのは、慶安四年(一六五一)のことだ。しかも正雪の姿が正史の上にクローズ・アップされるのは、その陰謀が発覚して自刃するまでの四日間であり、その四日間のために生きたともいえる。(P195)
四日とは短い。短すぎる。
この後、陰謀が露見した経緯が述べられるのですが、複数の訴人が出たとのことで、お粗末にもほどがある。
ただ、そもそも陰謀を漏らしたのが丸橋忠弥なのだから、お粗末なのは丸橋忠弥の方だ、という弁護が出るかもしれません。しかしその丸橋忠弥に江戸を任せて出立した由比正雪の判断ミスも大きいと言えます。
【参考文献】
尾崎秀樹『にっぽん裏返史』文藝春秋
【『にっぽん裏返史』目次】
「鼎談・歴史の見方と日本史の謎」
(1)北白川能久親王の死
(2)慶安事件の四日間
(3)柳生飛騨守の義歯
(4)義経の首
【慶安事件(慶安の変)関連記事】
岡野逢原『逢原記聞』
『楠末葉軍談(くすのきばつようぐんだん)』
丸橋忠弥の墓(目白不動尊)(日記)
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