小泉八雲終焉の地の碑(大久保小学校)
東京都新宿区の大久保小学校にある、小泉八雲終焉の地の碑を解読してみました。尚、念のために言っておきますが、この石碑は道路に面したところに立っており、私は小学校の敷地に入らずに路上からこれを撮影しました。
【碑文】
小泉八雲終焉の地
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は
嘉永三年(一八五〇)ギリシアのレフカダ
島に生れた 明治二十三年アメリカの
新聞記者として来日 その後 記者を
やめ 小泉セツと結婚 松江・熊本で
教鞭をとった
明治二十九年日本に帰化し 以来 東京
帝国大学 早稲田大学で英文学を
講じながら「怪談」等幾多の英文に
よる名作を執筆した
明治三十五年市谷冨久町からこの地
大久保に居を移した
明治三十七年(一九〇四)九月二十六日 妻子の
身を案じ 自分の仕事を気にしながら
「ああ 病気のため……」の悲愴な
一語を残し 帰らぬ人となった
時に五十四歳であった
伝統的な日本文化を広く欧米に
紹介した彼の功労に対し 大正四年
日本政府は従四位を追贈した
我が国の自然と文化をこよなく愛し
その真の姿を伝えた功績は偉大で
あり 高く評価されている
昭和六十一年十月二十三日
東京都新宿区長 山本克忠
碑文は昭和末期のものなので、改めて現代語訳する必要はありますまい。
さて、碑文中にて言及されていた「怪談」は小泉八雲の代表作で、かく言う私も日本語訳を読んだことがあるし、映画化作品を視聴したことがあります。
それから、この碑の隣には「小泉八雲舊居跡の碑」が立っているので、そちらも併せて読むべし。
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