半田山様(2020年、オーストラリア)
この自主製作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/E-KUHKwKGSk
原題:Handayama-Sama
製作:Nightmare Tales
備考:アニメ、ホラー
あらすじ…17世紀、静岡県の半田山近くの農村で、村人が次々に失踪する事件が起こった。村役人が調査すると、森の中に小屋を発見する。中には無数の白骨死体と、隅で怯えている盲目の老婆がいた。老婆が魔女であるかどうかを判定するため重しを付けて水に沈められるが、跡形もなく消えてしまう。そして数年後、頭に袋をかぶった老婆が出現し…。
半田山様は日本の都市伝説らしいのですが、私はこちらの作品にて初めて知りました。おそらく、できたばかりの都市伝説で、日本での知名度は低いのでしょう。日本語で「半田山様」と検索すると、これを書いている現時点ではそれらしい話は出てきませんでした。
ちなみに、静岡県に半田山は実在します。
さて、ここからは物語の内容について私なりの考察を少々述べさせていただきます。
小屋の中に老婆と無数の死体というモチーフは「黒塚」、いわゆる安達ケ原の鬼婆にも共通するので、そのあたりから材を取ったのだと考えられます。
しかしその次の魔女か否かの判別法(浮かんでくれば魔女なので有罪、沈めば無罪というもの)は、明らかにヨーロッパの魔女狩りで使われた方法で、日本にはないものです。
そして水に沈んで行方不明となった半田山様が、時を経て頭に袋をかぶった姿で出現します。これは映画「13日の金曜日 パート2」の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズが元ネタでしょうかね。
愚考するに、この話には魔女狩りのモチーフが入っていることから、この話はキリスト教圏の人間によって作られた可能性が高いと言えます。
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