火難除神符授與の碑(駒込富士神社)
東京都文京区の駒込富士神社にある、火難除神符授與の碑を解読してみました。
【碑文】
(正面)
火難除神符授與
(右面)
昭和十三年五月吉日
(裏面)
奉納
富士前町
吉津屋
鷲田鍬二
神符(しんぷ)は神社が出す護符。
この碑があるということは駒込富士神社では火難除けの神符を授与していたということであり、火難除けの効果もあると信じられていたということを示しています。
愚考するに、この神社の祭神である木花咲耶姫は産屋に火を放って出産したという神話があり、ここから火難除けが来ているのでしょうか。
ところで、昭和13年(1938年)は第二次世界大戦勃発の前年ですが、日本は既に大陸でドンパチやっており、この年に広東を占領しています。
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・駒込富士神社 東京都文京区本駒込5-7-20
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