小泉八雲「雪おんな」
あらすじ…茂作と巳之吉という二人の木樵が山で吹雪に遭い、渡し守の小屋に一泊する。夜、そこへ雪おんながやってきて茂作の命を奪い、巳之吉に今夜見たことを誰かに言ったら殺すと告げて去る。
私はこの「雪おんな」の話を、北国の話だと思い込んでいたのですが、後で知ったところによるとこれは青梅(東京都!)の話なのだという。今回改めて読み返してみると、冒頭に、
武蔵の国のある村に、茂作と巳之吉という、二人の木樵が住んでいた。(P186)
とあるのを発見。昔読んだはずなのにこれを失念していたとは!
それではなぜ北国の話だと思い込んでしまったのかといえば、吹雪のイメージが強烈だからでしょうな。
【参考文献】
上田和夫訳『小泉八雲集』新潮社(目次)
【関連記事】
・怪談(1965年)
・怪談:雪おんな(2018年)
・【新作アニメ】松本零士先生×鷹の爪 小泉八雲『雪女 特別編』/怪談のふるさと松江5周年記念作品
・雪おんな(2008年)
« 『metropolitana Special Issue』産経新聞社 | トップページ | 『Poco'ce 04 April 2021 issue214』株式会社タンクパブリケーションズ »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 大前粟生「タンを待ちながら」(2025.01.28)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
« 『metropolitana Special Issue』産経新聞社 | トップページ | 『Poco'ce 04 April 2021 issue214』株式会社タンクパブリケーションズ »
コメント