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小泉八雲「茶碗の中」

あらすじ…関内という武士が茶を飲もうとすると、茶碗の中に男の顔が映る。茶や茶碗を変えてもなお映る。そこで関内は思い切ってそれを飲む。その夜、関内の前に茶碗の中の男が出現し式部平内と名乗る。

 最後の一文が気になりました。

魂をのみ込んだ結果については、読者の判断にゆだねておく。(P91)

 関内が式部平内の顔が映った茶を飲んだことを指していると思われますが、果たしてあれが「魂をのみ込んだ」のかどうか…と疑っているからです。関内の腹中から声がするとか、関内の体に式部平内の人面瘡ができるとかならまだしも、彼は関内の体の外部に出現して、しかも三人の家来の言によれば湯治にさえ行っているとか。
 もし「魂をのみ込んだ」のが事実だとしたら、出入りが自由すぎる。寧ろ、憑いている、と解釈した方がよいのかもしれません。

【参考文献】
上田和夫訳『小泉八雲集』新潮社(目次)

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