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スタインベック「殺人」

あらすじ…牧場主のジム・ムーアはユーゴスラビア人のジェルカ・セピックと結婚した。そんなある時、ジムは近所に住むジョージから、自分の家畜が盗まれたことを知らされる。

 本作のタイトルが「殺人」。ということは物語のどこかで殺人事件が起きるんだな、と読者は予期することになります。そんな中、物語の中盤で牛泥棒事件が発生し、すわ殺されるのは牛泥棒かジムか? …と思ったら、まさかの展開に。どういう展開になるかはネタバレ防止のために伏せておきますが、本作の前半でジェルカの人物描写を書き連ねてきたのが活かされていることに気付きました。

【参考文献】
大久保康雄訳『スタインベック短篇集』新潮社(目次)

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