瀬沼平治句碑(高尾山薬王院)
東京都八王子市の高尾山薬王院にある、瀬沼平治句碑を解読してみました。
【碑文】
(正面)
星空にムササビ飛べり神の杉
平治
(右面)
奉納杉苗壹拾萬本
八王子市川口町
瀬沼ユキ子
(左面)
瀬沼平治氏
大正七年五月二十八日あきるの市五日市町にて出生 長じて昭和十四年近衛連隊に入隊 第二次大戦後 昭和二十年十月警察官となり この間 昭和二十一年に小島ユキ子と結婚昭和五十一年に退官し 昭和五十二年より平成二年まで高尾山薬王院に奉職誠実に精勤す その人柄は品行方正にして誠に親切温和なり平成十五年十月六日八十五才にて逝去す 殊に天素は琴瑟相和して実に五十有七年を共に歩むもユキ子夫人の追慕の念は深く 今般その懇請により平治氏在職中に詠まれし一句を刻み此処に句碑を建立す 平成十九年五月二十八日高尾山薬王院現住 隆玄謹誌[印][印]
ムササビは冬の季語。とすると、この句の舞台は冬の夜の高尾山ということになります。寒そうだなあ。
最後に、句碑に記された瀬沼平治氏の略歴をわかりやすくまとめてみました。
大正7年(1918年)5月28日、出生。
昭和14年(1939年)、近衛連隊に入隊。
昭和20年(1945年)10月、警察官となる。
昭和21年(1946年)、小島ユキ子と結婚。
昭和51年(1976年)、警察を退官。
昭和52年(1977年)~平成2年(1990年)、高尾山薬王院に奉職。
平成15年(2003年)10月6日、逝去。享年85歳。
平成19年(2007年)5月28日、句碑建立。
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