スタインベック「ジョン熊」
あらすじ…主人公の男は仕事でロマ村に滞在していた。その村の唯一のバーには、ジョン熊という男がやってきて、ウィスキーをおごってもらう代わりに村の中で盗み聞きした会話を再現してみせるのだった。
ジョン熊はいわゆるサヴァン症候群ですな。山下清画伯を思い出します(盗み聞きをして酒をたかっている分、ジョン熊の方が下劣と言えますが)。
さて、物語を読み進めると、ロマ村で貴族然とした暮らしをしているホーキンズ姉妹が何かトラブルに遭っているらしい、ということがジョン熊の再現会話を通して明らかにされます。そしてついに事件が…おっと、ここから先はネタバレ防止のために伏せておきます。
ともあれ、ホーキンズ姉妹の身に何があったのかはミステリー仕立てになっているので、ミステリー好きの方は推理してみるといいでしょう。
【参考文献】
大久保康雄訳『スタインベック短篇集』新潮社(目次)
« 社殿改築寄進者芳名碑(北澤八幡神社) | トップページ | 石垣の碑(北澤八幡神社) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 麻布競馬場「港区に生まれただけなのに」(2025.10.21)
- 絵・天野行雄『動物園怪談画劇―井之頭百物語・玖―』井の頭自然文化園(2025.03.28)
- 大前粟生「タンを待ちながら」(2025.01.28)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)


コメント