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スタインベック「聖処女カティ」

あらすじ…中世フランス。悪い男ロアークは悪い豚カティを飼っていたが、とうとう持て余して教会に十分の一税として納めてしまう。カティは自分を連れて行こうとする修道僧たちに襲いかかるが、目の前に十字架を出されると、突如として改心する。そしてカティは奇蹟を起こし、やがて死後には聖徒の列に加えられる。

 皮肉とユーモアにあふれる作品。

 彼女を聖処女カティと呼ぶべきではないかという提案がなされた。だが少数のものは、カティが罪深かった頃に仔豚を生んでいるから処女ではない、と異論をとなえた。反対側は、そんなことは全然問題ではない、とはねつけた。処女のうちのごく少数しか処女ではないのだから、と彼らは主張した。(P217)

 これには笑いました。中世ヨーロッパに処女信仰があったのは知っていましたけど、まさか豚の処女性が大まじめに議論されるとは恐れ入ります。ちなみに上記の論争をやっているのは、全員男でしょうな。

【参考文献】
大久保康雄訳『スタインベック短篇集』新潮社(目次)

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