東京都西東京市の田無神社にある、農地改革記念の碑を解読してみました。

【碑文】
(表)
記念
農地改革
自作農創設特別措置法
は昭和二十一年十月二
十一日公布同年十二月
二十九日より施行せら
れ斯法の精神を活かし
て克く其の改革の価を
全うせらる
農を以て業とする者擧
つて其の功を讃へ後世
に貽(のこ)さむとす
田無町農地委員會
功勞者 委員長 土方宇衛三
(※氏名多数につき、これを省略)
(裏)
東京都北多摩郡田無町農地改革協賛會
發起人
(※氏名多数につき、これを省略)
昭和二十三年十一月二十三日建之
多磨墓地北門前 大野屋石材店刻
【現代語訳】
(表)
農地改革記念
自作農特別措置法は昭和21年(1946年)10月21日公布、同年12月29日から施行され、この法律の精神を活かして、このようにその改革の価値を全うされる。
農業をなりわいとする者たちは皆その功績を讃え、後世に残そうとするものである。
田無町農地委員会
功労者 委員長 土方宇衛三
(※氏名多数につき、これを省略)
(裏)
東京都北多摩郡田無町農地改革協賛会
発起人
(※氏名多数につき、これを省略)
昭和23年(1948年)11月23日これを建てる。
多磨墓地北門前 大野屋石材店が刻む。
農地改革は大地主を解体し自作農を増やす改革。日本では終戦直後にGHQの命令により行われました。尚、碑文中の自作農創設特別措置法はその農地改革の中心となる法律です。
この石碑は、農地改革がここ田無でも行われ、それを歓迎する人たちによって建てられたことを示しています。
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