シベリアに眠る抑留者供養碑(高尾山有喜苑)
東京都八王子市の高尾山有喜苑にある、シベリアに眠る抑留者供養碑を解読してみました。
【碑文】
(表)
望郷
シベリアに眠る抑留者供養碑
大本山高尾山薬王院貫主隆玄謹書[印][印]
(裏)
昭和二十年八月十七日-昭和二十二年五月二十二日
モンゴル地区収容所
協力者 陸軍上等兵
八王子市長房町(※番地省略)
高橋嘉一
大正十二年八月二十四日生 八十七才
昭和二十年八月十五日-昭和二十四年八月十五日
タイセット地区第十七収容所
陸軍技術軍曹(※キリル文字)
八王子市消防団元副団長
勲六等瑞宝章
佐藤甲子雄
大正十三年三月二十日生 八十六才
平成二十二年八月二十八日建之
(台座)
[印]
異國の丘
[印][印]
シベリア抑留で死んだ英霊の慰霊碑。シベリア抑留は有名な話なのでここで改めて説明はしません。
ところで、台座の「異國の丘」とは彼らが眠る地のことだと思われます。
【追記】
後に、裏面にも碑文があることに気付いたので、裏面を解読しました。
裏面には氏名が2つ並んでいますが、石碑を建てたのが佐藤甲子雄(86)で、建立の協力者が高橋嘉一(87)。いずれも抑留経験者として、その期間と収容場所を記しています。
それから、高橋嘉一の住所は番地まで書かれていたのですが、念の為ここでは伏せておくことにします。
又、キリル文字はロシアで使われている文字で、ここではどうやら「サトー・カシオ」と読むようです。即ち、佐藤甲子雄のロシア語表記といったところです。
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