菅家遺誡碑(湯島天神)
東京都文京区の湯島天神にある、菅家遺誡碑を解読してみました。
【碑文】
(表)
凡神國一世無窮之玄妙者不可敢而窺
知雖学漢土三代周孔之聖経革命
之國風深可加思慮也 凡國学所要
雖欲論渉古今究天人其自非和魂漢
才不能〇(※1)其〇(※2)奥務矣
右菅家遺誡二則
野之口隆正拝書[印]
新藤■斎〇(※3)
(裏)
菅家遺誡中の(※以降判読できず)
※■は解読できず。
【読み下し文】
凡そ神国一世無窮の玄妙は敢えて窺うべからず。
知は漢土三代周孔の聖経革命の国風を学ぶといえども、深く思慮を加えるべきなり。凡そ国学の要する所は古今に渉って天を究めんと欲するといえども、人その和魂漢才にあらざるより(略)
右菅家遺誡二則
野之口隆正拝書[印]
新藤■斎〇(※3)(きざ)む
『菅家遺誡』は室町時代に成立した教訓書。菅原道真(※湯島天神の祭神)が残した、という形式を取っています。この石碑ではその一説を取り上げて刻んでいます。
尚、漢文の後半にわからない漢字が出てきたので、現代語訳は諦めました。又、読み下し文も後半はこれでいいのかと思いながらも途中までとさせていただきます。
そもそも難しいことを書いているのだから読解が難航するのは至極当然なのですが、それにしたってひどい出来です。私の漢文読解力もまだまだといったところ。正直言って力及ばず。
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