太宰治「葉」
あらすじ…なし。
特にこれといったストーリーはなく、断片を並べています。
それにしても、冒頭でいきなり「死のうと思っていた。」(P11)とあり、ドキリとさせます。しかも、その後の断片の中にも自殺にまつわるものが幾つか出てきます。
こいつは自殺に取り憑かれているな。そもそも作者(太宰治)は生涯の間に自殺未遂を繰り返し、最後はやっぱり自殺だったということを念頭に置いて読まざるをえない。
【参考文献】
太宰治『太宰治全集1』筑摩書房
« 動物たちがペンス副大統領の頭を侵略(2020年、アメリカ) | トップページ | ホワイトハウスのウェストウィングは今夜は無人(2020年、アメリカ) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
« 動物たちがペンス副大統領の頭を侵略(2020年、アメリカ) | トップページ | ホワイトハウスのウェストウィングは今夜は無人(2020年、アメリカ) »
コメント