和田堀消防組の碑(大宮八幡宮)
東京都杉並区の大宮八幡宮にある、和田堀消防組の碑を解読してみました。
【碑文】
和田堀消防組
昭和七年九月三十日
第二部解散記念
奉納樹木壱本
斎藤寶義書
石三津刻
消防組は、現在の消防団のような組織。又、大宮八幡宮の近くには和田堀公園があることから、和田堀消防組はその辺りにあったものと思われます。
で、碑文の簡潔な記述を読む限りでは、その消防団の第二部が解散するに際して樹木を1本、大宮八幡宮に奉納(植樹)したということなのでしょう。
ところで、この碑が刻まれた「昭和七年」(1932年)は、第1次上海事変や五・一五事件が起こった年です。なかなか物騒な時代ですな。
最後に、この石碑の篆書体について。
「和田堀消防組」の部分が篆書体になっているのですが、私は初見ではこれを読むことができませんでした。後日、篆書体について調べてどうにか解読に成功。
このレベルで難航するとは、自分もまだまだだな…と痛感しました。
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