トランプ対コロナウイルス(2020年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/iBFNeeaihqE
出演:ドナルド・トランプ
原題:Trump vs. the coronavirus | Opinion
製作:ワシントンポスト紙
あらすじ…アメリカで新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者・死者数がどんどん増加する中、トランプ大統領が何を言っていたのかご覧下さい。
以前当ブログにて取り上げた、「合衆国内のコロナウイルス感染者が急増する中、トランプは全て順調だと言って数ヶ月を無駄遣い」や「ロバート・ライヒ:トランプの誤ったコロナウイルス対応」と同じテイストの映像作品。
それでは拙訳をどうぞ。
【拙訳】
2020年2月26日(感染者:187人、死者:30人)
トランプ「我々があらゆる手を講じたので、アメリカ人の(コロナウイルスに対する)危険性はとても低いままである」
2020年2月27日(感染者:228人、死者:37人)
トランプ「我々は素晴らしいことをしたんだ。続けるつもりだ。いつか消えてしまうだろう。奇跡みたいにね。消えてしまうだろう」
2020年3月12日(感染者:2876人、死者:163人)
トランプ「消えるよ。消えてるよ」
2020年3月25日(感染者:70871人、死者:1268人)
トランプ「それから我が国の大きな地区ではおそらく他の地区よりもはるかに早く戻ることができるだろう」
2020年3月31日(感染者:191526人、死者:4653人)
記者「あなたが『消えてるよ』みたいなことを言った時、アメリカ人を誤った安心感に陥らせるかもしれないという批判に公平性はありますか?」
トランプ「言ったね」
記者「そういうことです」
トランプ「でもジム、消えてるよ。消えてるよ、うまく行けば今月の終わりには。もしそうじゃなければ、それから間もなくそうなるだろうよ」
2020年4月2日(感染者:246957人、死者:6976人)
トランプ「たくさんの異なった国があるんだ。多くの国が驚異的な仕事をしているのがわかっている」
2020年4月10日(感染者:498892人、死者:21494人)
トランプ「60000と聞くと信じがたいし、うれしくはならないはずだけど、それは我々が当初想定していたものよりはるかに少ないんだ」
2020年5月5日(感染者:1202908人、死者:71282人)
トランプ「株式市場―144日の株式市場の記録があったんだと思う。それからある日、彼らは我々の国を閉鎖しなければならないと言ったんだ。今は開く時だ。あのね、我々の国の人々は戦士なんだ、私は見てきたよ。全てが完璧だとは言ってない。ああそうだ、影響を受ける人もいるんじゃないか? そうとも。ひどく影響を受ける人もいるんじゃないか? そうとも。だけど我々は国を開かねばならない」
2020年5月15日(感染者:2103239人、死者:114481人)
トランプ「再び、我々の検査ははるかに改善されたんだ。他の国よりはるかに大規模でいいものなんだ。もっとやるつもりだ。いつだってもっとやるつもりだ」
トランプ「もしも今直ちに検査をやめたら、(感染者の)数はもっと少なくなっているだろう」
2020年6月17日(感染者:2150475人、死者:115961人)
トランプ「だから、経済は復活している。その伝染病は、私はそう呼ぶけど、そのウイルスは弱まっている。我々はそれを制御する方法を知っている。どこへ行くのか、どうすればいいのかわかっているんだ」
2020年7月4日(感染者:2836265人、死者:127199人)
トランプ「新しいウイルスの検査はなかった。だけど今や、ほとんど4000万人を検査した。そうすることで、件数が明らかになった。そのうちの99%は完全に無害なんだ」
原題では"Opinion"と銘打っていますが、ワシントンポスト紙の記者が何か言うのではなく、トランプの発言と感染者数・死者数を淡々と映し出しています。「俺が何を言いたいのか、わかるだろ?」と言わんばかりです。ええ、わかりますとも。端的に言うとトランプ批判ですな。
それにしても、6月17日のトランプの発言なんかは、まるでブラックジョークか強烈な皮肉ですな。画面右のひどい数字が、発言のひどさをより一層際立たせています。
トランプの一連の発言について他にもツッコミどころは多いですが、とりあえずこの場はこれくらいにしておきます。
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